2008年05月29日

とりあえず予想問題・2

カイル :こんにちは。今日も負犬山さんの予想問題をお届けします。
セリオス:あの男、賢者四段の半ば辺りから検定にのめり込んで、気がつくと大賢者昇格試験を受ける段階に来ていたそうだ。
真   :それって、何回になるの?
ユウ  :えっと、56回かな?
真   :……。
タイガ :序盤でおもろそうな点数取りよったさかいに、色気づいてもうたらしいな。
セリオス:5回目の受験で4000点越えをしたそうだが、その後40回ほどは記録更新もできず、悶々としていたそうだ。
カイル :まあ、どうすれば基礎点の高い問題が多くなるのか、今ひとつわからないところがありますからね。
ユウ  :3500点以上は運まかせかも知れない、って負犬山さん言ってたよ。
タイガ :今のところベストは4586点やて。
セリオス:さて…、今日の形式は一問多答か。
真   :ええっ!? それじゃ、全部×とかあり得ないじゃないかっ!
カイル :前回とは違い、今日は1問ずつ出題と解説を進めていきますね。

以下のうち、海外でダービーを勝った事があるものをすべて答えなさい。
・日本人騎手 ・日本人調教師 ・日本人馬主 ・日本調教馬

真   :…ええと、まず、馬主さんはいたよね?
カイル :はい。連想問題のヒントや、○×の問題にもありましたが、フサイチの冠名をお使いの関口房朗さんが、フサイチペガサスでケンタッキーダービーを勝っています。
真   :でもその馬は、アメリカで調教されてたんだっけ。…だと、日本調教馬はいないよね?
タイガ :そやな。…あ、ダービーやないねんけど、1頭おもろそうなのがおるねんな?
セリオス:アメリカ三冠の最終戦、ベルモントステークスに挑む、カジノドライブか。いくつかある前哨戦の中でも注目度の高いピーターパンステークスを勝っての挑戦だ。
カイル :6月8日でしたね。検定期間中ですから、もしかするともしかするかも知れませんね。
真   :楽しみだね! でもダービー馬はまだいないんだ。…他のも、いないんじゃないかな?
ユウ  :んー、残念だね。JRAの岡部幸雄さんと、フリー騎手の内田利雄さんがマカオダービーを勝ってるんだ。
セリオス:よって正解は、日本人騎手と、日本人馬主と、だな。
カイル :余談ですが、ホッカイドウ競馬でナミなどを手がけられた後、シンガポールへ転身された高岡秀行師が、現地で重賞勝ち馬を輩出。また宇都宮競馬からも仁岸進師が同地へ転身されています。日本人調教師の海外ダービー制覇も、やがては実現するかも知れませんね。
タイガ :仁岸進さんはビジュアル問題で問われとる。読みはニギシススムや。こんな字やからってジンギスさんちゃうで?
セリオス:誰もそうは思わないだろう。
真   :……ごめん。
ユウ  :えっ?

以下のうち、第1回ジャパンカップで日本に招待された馬の調教国をすべて答えなさい。
・フランス ・トルコ ・アルゼンチン ・インド

真   :……フランスくらいしか思いつかないよ。
タイガ :くーっ、残念や! 正解は、フランス以外全部、や。
真   :…ああ、やっぱりそうか。
セリオス:ん? やっぱり、とは?
真   :プロデューサーの作るクイズだからね。いかにも、って奴はヒッカケじゃないかとは思ったんだけどね…。ジャパンカップが始まったのは…1981年、だっけ? その頃は、日本の競馬は今よりずっと遅れてた、って聞いた気がするんだよね。だから本場のヨーロッパなんか、見向きもしてくれなかったのかな。
ユウ  :…真ちゃん、思ってたよりずっと詳しいんだね?
真   :………うん。
カイル :?? どうしました? 元気がなくなってしまったようですが?
真   :だって、女の子が競馬に詳しいなんて、変じゃないか。
タイガ :んな事あらへんやろ。芦毛伝説やのトゥインクルレースやの、女のファンやて多なってるやん。
真   :いつの話だよ! 『バロンドリロンド』って漫画読んでみなよ? ヒロイン側の女性競馬記者に向かって「女が競馬見るなんて」とか言って笑う友達とか出てくるよ。きっとそれが、今の普通の見方だよ…。
カイル :……もしかして真さん、ある点では僕達よりお詳しいかも知れません…。
真   :くっそー! これも全部、父さんのせいだ!
セリオス:…同情に値する。…だが、自信を持ちたまえ。たとえ一般論から多少外れていようと、詳しく知っている事は、そうでない事より誇っていいのだから。
真   :……そうかな。…ありがと。
セリオス:それはそうと、その漫画の題は並べ替えで出されそうな気もするな…。
ユウ  :え、ええと…、話がだいぶ逸れちゃったね。…真ちゃんの推理は、事実の裏側を言い当ててるんだ。
タイガ :なんでも、JRAの方が、ヨーロッパの馬は呼んでも来てくれへんやろて、決めつけてもうたそうや。んで、ハナから呼ばへんかったちゅうのが、ホンマのとこらしいで。
カイル :ところがその件で、当のヨーロッパ関係者達は激しく抗議したそうです。ですから翌年からはヨーロッパの馬も招待されるようになりました。
セリオス:何かと遅れたところのあった日本の競馬ではあったが、ジャパンカップそのものは、賞金の高さもあって、かなり魅力的に見えていたようだな。
タイガ :勝ったメアジードーツは、地元アメリカじゃ、格の低い重賞ならなんとか、ちゅう程度の馬やった。彼女の親父さんも、そこそこの種馬でしかなかったそや。せやのに、彼女がジャパンCでドカンと稼ぎよったんで、親父さんは、その年のアメリカで一番稼いだ種牡馬、リーディングサイアーになったそうや。
真   :そんなに高かったんだ…。
カイル :…結局話が逸れてますね。問題そのものの解説をしますと、フランスを招待しなかったのはこれまでの通りで、インドからはオウンオピニオンが出走して、15頭立ての13着でした。トルコからはデルシムが来日しましたが、直前で体長を崩し出走を回避しています。またアルゼンチンの馬は、JRAの招待を受諾したものの、故障を発生して来日を取りやめています。

以下のうち、日本人騎手の中に実在する属性をすべて答えなさい。
・幼馴染み ・人妻 ・ツンデレ ・双子

真   :プロデューサー、本当は面倒くさがってるんじゃないかな…。
セリオス:どんどん問題が胡散臭くなっているな…。
真   :双子は、JRAなら大知、未崎の柴田兄弟がいるね。
ユウ  :それから、JRAで今は調教師してる水野貴弘さんと、浦和で騎手をしてる貴史さんも双子属性だね。
タイガ :属性言うな!
ユウ  :問題がそうなってるんだから、しょうがないよ?
カイル :水野兄弟のお父様は、高崎で調教師をされていました。貴史さんも初めは高崎の騎手でしたが、北関東競馬の廃止に伴って浦和に移籍されています。
真   :人妻は、ええと…、増沢由貴子騎手だ。
セリオス:今年春に勇退された増沢末夫師のご子息と、一昨年に結ばれたのだったな。旧姓は牧原だ。
ユウ  :ときメモ3のヒロインは牧原優紀子ちゃんだよ!
タイガ :聞いてへん!
カイル :また、名古屋競馬には小山信行さんと、宮下瞳さん、揃って現役騎手の夫婦がいらっしゃいますね。夫婦で叩き合いをなさった末に、同着でお2人とも優勝、というレースもありました。
真   :……あとのは、いないよね?
ユウ  :「Gなんか落馬しちゃえばいいんだ」って言ったって噂があるY騎手は、ツンデレじゃないかな?
セリオス:それは本当に仲が悪いからだろう!
タイガ :…せや、ついでやから…。増沢末夫さんは、第1次競馬ブームの火付け役やったハイセイコーの主戦騎手や。んで、ハイセイコーが引退しよる時に『さらばハイセイコー』、その3ヶ月後に『ハイセイコーよ元気かい』ちゅうレコード出してはるんや。
カイル :ああ、そんな問題も出されていましたね。…それらから3年後、ハイセイコーの産駒がダービーを制した記念に、増沢師がリリースした歌は『いななけカツラノハイセイコ』です。…『さらばハイセイコー』以外は僕も知らないんですけどね。
真   :プロデューサーもそうみたいだね。…その歌を知ってたせいでさ、逃げろよカツラノハイセイコ、とか答えてたみたい。
セリオス:……締まりのない曲名だな!

以下のうち、実在した競走馬名をすべて答えなさい。
・マイネルジャクソン ・スピーデーワンダー
・ディアリゾン ・マンダミツオ

真   :うっわ…。とりあえず、ディアリゾンは正解かな?
カイル :そ、そうですけれど…、どうしてそこから切り出すんですか?
真   :だって、芸能ニガテなプロデューサーが、こんな最近のタレントをウソ答えに使えないと思うから。
セリオス:……ちなみにこのような馬だ。アイドル馬とやらをチェックしている間に偶然見つけたらしいな。
真   :マンダミツオ…か。1人だけ、元のタレントが浮いてる感じが、本当にいるんじゃないかって思いたくなるけど、これは逆に、プロデューサーだったら、こういうウソ答えを当たり前のように思いつくだろうね。
ユウ  :凄いや。出題者の意図を読み切ってるね。
真   :マイネルジャクソンは、…これは、ありそうな気がし過ぎるのが、…というか、マイネルの馬主さん、さすがにこれは馬につけられないと思うよ。
タイガ :あとは、スピーデーワンダーやけど?
真   :うーん。…いる、って答えとこうかな。
カイル :はい、正解です。1971年秋の天皇賞、2着馬ですね。同年のダイヤモンドステークス、前年の阪神大賞典、および中日新聞杯を勝ってもいます。

以下のうち、単勝15番人気以下で日本ダービーを勝った馬をすべて答えなさい。

・タケホープ ・サニーブライアン ・タチカゼ ・カイソウ

真   :…知らない馬ばっかりだよ…。
ユウ  :これらの馬がダービーを勝った年は、並び順で、タケホープ1973年、サニーブライアン97年、タチカゼ49年、カイソウ44年だね。
タイガ :真さんやったら、サニーブライアンくらいは知っとんやないの?
真   :う…、まあ、ね。皐月賞を勝った時が11番人気だから、それより低くなってるはずはないよね…。
カイル :……お詳しいですね……。
真   :あとのはどうしようもないよ。…うん、人気が低くて可哀相っぽい名前だからカイソウ!
ユウ  :……凄い理由だね…。
タイガ :カイソウは45年に空襲で死んださかい、可哀相やけどな。
セリオス:カイソウの時代には、競馬そのものは、規模を縮小して行われていたが、時局悪化を理由に賭博が禁じられていたので、馬券は発売されなかった。つまりそもそも人気などつきようがなかったわけだ。
真   :ずるい問題だなあ!
カイル :他の馬につきましては、サニーブライアンは、真さんご指摘の通り、単勝オッズ1360円の6番人気まで上がっていました。皐月賞が、人気薄の逃げ馬によるフロック、つまり幸運なまぐれ勝ちだとする見方が根強かったんですね。ちなみに皐月賞の単勝オッズは5180円でした。
ユウ  :皐月賞は2着馬も10番人気で、馬連はレース史上最高の5万1790円だったね。こうして前のレースが荒れた事も、ダービーまで引きずられちゃったんだろうね。
タイガ :犬の字はバッサリ切りおったクチや!
セリオス:タケホープは9番人気だった。この年には、かのハイセイコーが無敗でここまで駒を進めてきて、単勝支持率60%を超える大人気を得ていた。
カイル :やがて競馬の神様と讃えられる予想家、大川慶次郎さんさえ、ハイセイコーが負けると予想するのは、騎手が落馬すると予想するのと同じ、のように言い切っておられましたね。
ユウ  :そんな馬がいたから、タケホープは9番人気だけど単勝は5110円ついたんだ。2着にも人気薄の枠にいた馬が来て、9560円は枠連のダービー史上最高配当だね。
真   :…ああ、馬連って91年の夏になるまでなかったんだっけ。
タイガ :ハイセイコーは結局3着やった。その無念を、6年後に逃げろよカツラノハイセイコが晴らすんやけどな。
セリオス:いななけ、だろう。
カイル :最後に残ったのはタチカゼですね。23頭立て19番人気、この馬が正解です。単勝5万5430円、複勝9230円。どちらも、半世紀が過ぎても破られていない金字塔です。
真   :誉めるところじゃないだろ…。だいたい19番人気なんて、今はあり得ないじゃないか。
ユウ  :たぶん、真ちゃんが言ってくれた、馬連が始まった時からだと思うけど、最大18頭立てって決まっちゃったからね。
セリオス:なお、JRAの大レースに勝った馬のうち、最も人気順が低かったのは、85年オークス馬ノアノハコブネ、28頭立て21番人気。単勝オッズが6270円と、今までの例と比べて大差ないのは、頭数が多いために、中位、下位人気同士で票数を分け合う形になったからだろう。
タイガ :この馬も、なんや問題にされそうな気ぃするで。
カイル :連想問題の選択肢としては、すでに出ていますね。
ユウ  :ある回の出走馬で最低人気の馬が勝った大レースには、89年エリザベス女王杯のサンドピアリス、20頭立て20番人気と、2000年スプリンターズステークスのダイタクヤマト、16頭立て16番人気があるね。
真   :では、今日の授業はここまで。
タイガ :仕切り始めよったで!?
ユウ  :しかも、先生役だよ?



posted by 負犬山禎之丞 at 21:10| Comment(0) | 朦朧堂、衒学の間 | 更新情報をチェックする
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