2008年05月20日

千早とうはっと無駄になりかけた切符05

26日午後・下山

犬 :ミュージアムの向かいにあるのが、香楠荘というホテル。
千早:山の上に、ホテルですか。
犬 :景勝地では珍しい事じゃなさそうだけどね。湖の中の島とかにもありそうだ。
亜美:んで、お天気が悪くなって、みっせつさつじんとか起きちゃうんだね?
千早:…冗談にもほどがあるけれど、納得できる喩えのような気も…。
真美:でもさー、この山のヘンって、たっぷり見よーとしたら、お泊まりしないとムリっぽいかもだよ?
犬 :あ、それは俺も思った。登山口やロープウエイの駅までに、大阪市内から1時間半だろ。それで今、俺達は、ミュージアム1つ眺めてきただけで、もう14時半だ。登山道を一回りして降りてくるだけ、なら、朝一で来て日帰りもできるだろうけど、そうでなければ…ね。
千早:なるほど。…ところで、おいしいもの、というのは?
犬 :まあ、おいしいかどうかは、食べてみるまで何とも言えないが…、ホテルの食堂に入るよ?
亜美:じもとでとれたざいりょーを使った、おそばがおいしーっぽいよ?
千早:そう。楽しみだわ。
犬 :という事で、3人で楽しんできてくれたまえ。
真美:んにゃ?
千早:…せっかくここまできて、プロデューサーは、食べないのですか?
犬 :うん。俺ソバアレルギーだから全く駄目。
亜美:あ、でもわんわん、ご飯もあるよ?
犬 :何? じゃあ行こう。…よりによって丼物か…。
千早:どうかしたのですか?
犬 :カツ丼はともかくとして…、千早地区で親子丼と聞くと、蒼い鳥の肉と卵とか連想しないか?
千早:しません。
真美:んじゃ、てんどん食べればいーじゃん。
犬 :♪あの天丼(そら)へ 私は飛ぶ〜 …よしそれで行こう!
千早:………天空、なのですが…。
犬 :しかし、やっぱりネタが待ってたか…。
千早:今のは、無理矢理こじつけたにもほどがあります…。

亜美:けっこーおいしかったね。
千早:山の上で出されるものは、もっと簡単なものだと思っていましたが、これはなかなか…。
犬 :山小屋とは違うからな。当然と言えば当然だ。
真美:んで、次はどーすんの?
犬 :うん。ホテルの浴場が宿泊客以外にも開放されてるから、ちはやでお風呂でうふふ、と洒落込みたいところだったが…、
千早:勝手に…いえ、やめて下さい!!
犬 :残念ながら開放は15時までなんだな。
亜美:あと10ぷんしかないね。
犬 :そうなんだ。今回は見送り…、って、あと10分か!?
千早:? どうかしましたか? ……っ!
犬 :風…強くなってきたな…。
真美:うー、髪の毛ボサボサになっちゃうよー。
亜美:亜美達はまだいいけど、千早お姉ちゃんはタイヘンそうだね…。
犬 :……帰ろう。
千早:え? 風は出てきましたが、まだ陽は高いですし…私の髪でしたら、お気遣いは無用ですが?
犬 :その風が問題なんだ。…あと8分だ、急げ!
千早:ま、待って下さいプロデューサー! なぜ、そんなに…。
亜美:今メチャヤバなんだよ千早お姉ちゃん! わんわんも走っ…わわわっ!
真美:回り道じゃない方の道、メッチャ急だね…。
千早:2人とも気をつけて? 慌てると転びかねないわ。
犬 :ドタドタドタドタ…。
亜美:ドドドドドドド…。
真美:ブレーキはガマンしなくちゃね!?
犬 :…というわけで、登りなら10分と言われる道を3分で降りてきて、金剛山駅の前。
亜美:…はあ、はあ。…千早お姉ちゃん、平気そうだね…。
千早:あなたたちはトレーニングが足りないのよ。
犬 :…すまん、実感した。
千早:あら、駅員の方が何か言って…、え、ええ?
真美:やっぱねー。…間に合ってよかったよ…。
犬 :ロープウエイだから、風の具合次第で運休しちゃうんだ。どうもこの、15時発の便が最後になるおそれもあるようだね。
亜美:んでも、下まではいけそーだね。…うわ、メチャ混みだー。
千早:みなさん、やはり心配なのでしょうね。…もし、この事を知らずにゆっくりしていて、帰ろうとしたらロープウエイが動いていなかったら、どうするのですか?
犬 :歩いて降りる羽目になるそうだね。
真美:あ、発車するね? …わわっ!
亜美:揺れっ……メッチャ揺れるよー!
犬 :あははは…。ほら、下の森に写るロープウエイの影もゆーらゆーら。
千早:や、やめて下さい……。この上、下を見るなど……。
犬 :…なあ千早、怖いのはわかるが、13センチ小さい真美にしがみつくのはどうかと思うぞ?
真美:むー、わんわん! 真美の方が2センチ大きいんだよ!
千早:い、今、胸の話をしている場合では…くっ!
犬 :おまけに、咄嗟に俺にしがみつこうとしてから、ハッとした顔で身をよじって真美に……くっ!
亜美:揺れるだけじゃなくて、風もビュービュー入ってくるよー。
犬 :ああ、側面全部の窓が、上4分の1くらい開けられてるからね。多少なりと風を受ける面を狭くする目的と、外と近い風の流れを車内に通して、少しでも安定させる目的と、だろうね。
真美:うう…、でも怖いよー。
犬 :そう言っているうちに、ほら、下の駅が見えてきたよ。
千早:…あとちょっと、あとちょっとよ、真美!
亜美:真美は、千早お姉ちゃんほど、怖がってないっぽいけどね…。
犬 :駅が見えたという事は、真美達が楽しみにしてた急降下ポイントにきたって事だよ? どすーん!
千早:い、やーっ!
真美:千早お姉ちゃん、きついよ怖いよ固…な、なななんでもないよ!?

千早:………。
犬 :蒼い〜顔〜♪
亜美:ちゃんと降りてこられたんだからさ、千早お姉ちゃん…。
犬 :いきはよいよい帰りは怖い、ってところか、千早?
千早:行きも…それなりに怖かったのですが…。同じところを通って、こうも変わるものとは…。
犬 :このロープウエイ、通る場所が似ている。…でも車体の揺れ幅が、少し大きい……。
真美:んと、それって、兄ちゃん達と千早お姉ちゃんが初めて会った時のセリフ?
千早:どうしてそう、思い出させるような事ばかり言うのですか!
犬 :よし、とりあえず大声出せるようにはなったな。
千早:………。そう言えば、登りの便に乗っていた人達もいましたが、こっちの駅では注意をしなかったのでしょうか?
犬 :まさか。歩いて降りる気マンマンの人か、ホテルに泊まる人か、だろ。ちゃんと下の駅でも警告してくれるよ。
真美:この前は、それであきらめたんだもんね。
千早:…この前、というのは?
犬 :ああ、実は俺達、下の駅までは、今日が初めてじゃないんだよ。
亜美:きょねん10がつの、鳥取オンリーのつぎの日にきてるんだよ!
真美:んで、わんわんにいろいろおしえてもらったんだよね!
千早:なるほど。どおりで、亜美も真美も、地域の事や歴史の事など、ずいぶん詳しく知っていると思ったわ。
亜美:そんときにはね、今日亜美達が言ったヒドいコト、ぜんぶわんわんが言ってたんだよ?
犬 :あ、亜美っ!
真美:シイタケがぺったんこだとか、冬が寒いのが千早お姉ちゃんの心の中みたいだとか、あと…、んとんと…。
犬 :も、もうやめろ真美…。
千早:……そう、やっぱり。
犬 :ばれてたっ!?
千早:荷物を持ってくれるとか、いい眺めを勧めてくれるとか、気の使い方が普段のプロデューサーとは妙に違いましたし…。そう言えば、今日だけは私の機嫌を悪くできないとか、亜美が言っていたような…。
亜美:あのね、この前のときはお天気もよくなくて、そんで今日みたく風も吹いてきちゃって、やっぱロープウエイ止まっちゃったんだ!
真美:んで、わんわんがね、きっと千早お姉ちゃんのタタリだって。
犬 :だ、だからそれから俺は、それまで以上に千早を大切にしようと心がけてはいたんだよ?
千早:…そういえば、アーケード版で、ついに私のソロユニットを立ち上げて下さったのは、あの直後でした。
犬 :よかった! 気づいてくれたか!
千早:活動2週目が終わったところのまま、7ヶ月過ぎましたが?
犬 :しまった! 気づかれたか!
千早:………それで、今日は無事にロープウエイも動いて、これからはもう私のご機嫌取りはしない、と?
犬 :いや、いやいやいやいや滅相もない! これからも神様仏様千早様と敬うようにお相手申し上げる所存でございます!
亜美:千早お姉ちゃん、ホトケさまにされちゃったね。
真美:ごめーふくをおいのりするよ、うう…。
犬 :そうじゃなくて!
千早:…まあ、いいでしょう。今さら大きく改まるとも考えられませんし。
犬 :……さりげなく見放されてないか?
亜美:んで、このあとはどーすんの?
犬 :ああ、夕方に梅田で約束があるので、そろそろ戻らないと駄目だな。
真美:えー? んじゃ、お城はいかないんだ…。
犬 :うーん。次にいつこられるかもわからないんだけどね…。用意したネタも使いたいし。
千早:何か言いましたか?
犬 :い、いや、何でも!
亜美:つーわけで、今日はとりあえずここまでー。
犬 :この後は、バスで富田林。それから近鉄を乗り継いで柏原駅へ出て、JRに乗り換えて久宝寺駅。3月に部分開通したばかりの「おおさか東線」で放出(ハナテン)まで行って、京橋へ乗り継いでホテルにチェックインしてから、梅田の街へ繰り出したのでしたー。
千早:ところで、このシリーズのタイトルにある「うはっ」っというのは何なのですか?
犬 :ああ、それは、明日行われる即売会の会場が味覚糖うはっ館だから。
真美:メッチャまちがってないー?



posted by 負犬山禎之丞 at 21:12| Comment(0) | 徘徊録 | 更新情報をチェックする
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