2008年02月25日

おめでとう、そしてすまん、千早。

千早:…どうしましたプロデューサー? 会うなりそんな、頭を下げたりして。
 いや、本当にすまない。せっかくの誕生日だってのに、これといったものが用意できなかったからさ。
千早:そんな事、気になさらないで下さい。その気持ちだけ、いただいておきます。
 千早は欲がないなあ。
千早:いえ。プロデューサーから、気持ち以上のものを貰うと、むしろ嫌な思いをしそうで…。
 鋭いな!
千早:否定して下さい! …一応伺いますが、どのような悪巧みを?
 うん。始めは、千早の誕生日を寿ぐための替え歌を、72曲発表しようと思っていたんだ。
千早:それはまた…、駄妄想、お疲れ様でした。
 駄妄想って新しい言葉だな。
千早:仮にもし、それだけの数が実現していたら、嫌な思いをしつつも尊敬してしまいそうな気がします。
 ふはははは、誉めて誉めて?
千早:その前に、実際に完成した数をお聞きしましょうか?
 ……1曲。
千早:……心底、軽蔑しました…。
 …すまん。正直、考えが足りなかったのは認める。3日で1曲ならなんとかなるだろうってのが浅はかだった。
千早:…プロデューサー? いったい、いつ頃から企んでいたのですか?
 帯広に行く時の、新幹線の中で閃いた。
千早:………。
 実際、車中で候補曲が10以上はあがってたんだよ。ところが、どの曲をとっても、ストライクフレーズを1つ思いついただけだったんだよね。
千早:ストライク…フレーズ、ですか?
 うん。俺の替え歌制作術語で、確実にウケが取れる一節の事だよ。キラーフレーズとも言う。
千早:理論めかして言わないで下さい。
 いや、でも半ば手法化できてるからさあ…。俺の経験上、これが、1番と2番ととかに分かれて、3つ思いつけば、後がかなり楽になる。5つ思いつけば完成したも同然。
千早:……確かに、話を聞く限りでは、まことしやかに聞こえますが…。
 だけど、1つだけじゃどうにもならないんだよね。例えば…

そうだ うれしいんだ 歌う喜び
たとえ 胸の肉が 薄くても

 だけじゃ、後が続かないんだ。
千早:続かなくて結構です!
 この場合、キーになる単語「アンパンマン」の替わりになる、同じシラブル数を持つ言葉が思いつけば、また話は違うんだけど…。
千早:シラブル…、つまり、拍。日本語の場合は字数と言い換えてもよさそうです。…そういう言葉を使って、もっともらしく言わないで下さい。
 だから、手法化できちゃってるんだってば。
千早:プロデューサー、もしかして、替え歌ばかり作っていたりした事がありませんか?
 あるよ。『ときめきメモリアル』のエンディング曲なら、5日で6曲作った事がある。うち3曲は自主的にボツにしたけどね。
千早:無駄に何かを発揮して、その上、無駄に理想が高い…?
 そう。駄才能と駄理想だ。
千早:自分で言わないで下さい。
 …例えば、こんなのも作ってみたんだけど…

気がついたら 千早の胸がないよ
先月は それらしく見えたのに
諦めずに 虫眼鏡で調べようとして
本気で睨まれたよ

無理なレッスンで失神させて 蘇生法のフリしたけど
上から押しても 横から撫でても 立体感
わからないよ
あの体のどこを調べても変化ない
マッサージでもしてやりたいけど
律子に警察呼ばれそう
真けしかけ 揉ませてみたけど
何かに目覚めちゃ堪らない
せめて 笑って誤魔化せるよに
僕は 亜美真美だけは手の内に入れておく

千早:…帰っていいですか?
 機嫌損ねた!?
千早:当たり前です。…しかしこれは、私の気持ちをあえて押し殺せば、かなりできていると言えなくもない……くっ!
 駄目なんだ。
千早:また、無駄な理想主義を…。
 フルコーラスできてないと満足できないんだよ。嘉門達男の、質より量の芸風が嫌いだから。
千早:名指ししないで下さい!
 この歌は、なあ…。2番の後半と、リフレインとは出来上がってるんだけど、あとがどうしても閃かなくて…、今のところボツだね。
千早:それ以上、頑張らないで下さると嬉しいのですが?
 と、言うわけで、今日のこの佳き日に、残念で仕方ないが、なんとか完成したと言える1曲だけでお許し願おう。
千早:私も残念で仕方ありません。披露されるのが。

そら むねたいら ぺらら
ちょっと よくみると ばすと
みちで ころり ころんでも
きっと かおが さきにつく

ゆめみた みらい むね おっきい
ぱふぱふ たぷたぷ いーかっぷ
めざめた へこんだ
ひくい うすい かたい

ぺったん たんた むねぺったん(72!)
つんつん らんら つるぺったん
ぺたたん

よる むねなでる つるる
そっと こそこそと ねっと
ことば いろいろ ぐぐれば
ひっと ひみつの あいてむ

よせて あげて むね いっぱい
ぷりぷり すりすり てんこもり
あらら ぶら ずれた
するり はらり ぽろり

ぺったん たんた むねぺったん(72!)
ひんひん らんら ひらべったん
ぺたたん

千早:……お世話になりました。
 ま、待て千早! 何か勘違いしていないか?
千早:何をですか!?
 …怒ってるよ。だがな千早、この詞をよく見てくれ。これだけで、千早が怒る理由がどこにあるんだ?
千早:…確かに、どこにも私の名前はありませんね。
 そうそう。これは、ちょっとだけ成長が遅れている女の子の切なさを歌ったものでしかないんだ。そうだろう?
千早:ええ、そうですね。では、具体的な数字が示されている事を、どう説明してくれるのでしょうか?
 どうして見つかったんだ!?
千早:どうやったら見逃すんですか!?
 目立たない数字なのに…。アメリカ空軍には、ステルスな胸と恐れられているとも聞いているよ?
千早:嬉しくも何ともありません!
 ではみなさん、千早が迎える新しい1年に、その胸が世界戦略を担う重要な鍵となる事を願いましょう!
千早:その時が来たら、まずあなたをどうにかしようと思います!
 お、お手柔らかにな? そして、胸も柔らかに。
千早:くっ!!
posted by 負犬山禎之丞 at 23:48| Comment(0) | 朦朧堂、妄想の間 | 更新情報をチェックする
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