2007年12月12日

癒しの道はマイウェェェッ! 03

これまでのマイウェェェッ!
01 02


 さて、あずささんが小田原に戻って、今は3月の17日。
「うふふ〜。お金持ちです〜」
 だーかーらー、700貫ちょっとくらいで喜ばないで下さい! ま、確かに、半月前の25倍と思うと裕福になった気はしますが。
「さーて、お金も貯まりましたし〜、ようやくお医者さんの勉強を始められます〜」
 ちょっと待って下さい。無事に帰ってこられたとはいえ、体力は減ってるんですから、まず自宅でしっかり休んでからです。
「ん〜、そういえば〜、この半月くらい、1泊もしませんでしたね〜」
 食事をするとか、寝るとかいう概念はないゲームですから。いちおう宿屋は、京の町以外のすべてにありますけど、序盤は宿代がもったいないですし、中盤以降になると、もっとお手軽に体力回復できるようになりますから…、結局泊まる事は滅多にないんですよね。ま、男性キャラが嫁さんを探すための施設ですね、実際のところ。
「そうなんですか〜。…では、おやすみなさい〜」
 ……聞いてませんでしたね?

「はい〜、今日は3月21日です〜。甲府の町の、お医者さんの前にきています〜」
 甲府は、この時代ですと、大都市とまでは言い難いんですが、さすが高名な医師だけあって、診療所にいると知れ渡ると、患者が集まってますね。
「そんなに有名なお医者さんなんですか〜?」
 ええ。永田徳本。現代、その名にあやかった製薬会社がありますね。…医は仁術なり、という言葉を体現したような人だったそうで、診療費は常に16文。晩年にはドロップキックを繰り出しただけで場内がどよめいたんです。
「????」
 …忘れて下さい。
「それにしても、そのお薬代はお安すぎませんか〜?」
 ええ。この頃の物価って、俺もあまりピンと来ないんですが、えーと…、江戸時代になると、そば一杯12文…でしたっけ? 夕方に時間を訊きながら払うと安くなるみたいですが。
「タイムサービスですね〜」
 まあそんなモンです。自分で考えたボケにツッこむのが面倒になってきました。…そうじゃなくて。…どうやら徳本先生、医師と言うよりは学者だったみたいですね。それも守備範囲がかなり広かったようです。
「すごい人です〜」
 ゲームやってるとわかるんですが、ブドウ棚を考案したのも徳本先生だそうです。そのお陰でしょう、ちゃんと甲府の座では葡萄の仕入れもできますよ。……では早速、徳本先生にお会いして、医術を教えて頂きましょう。
「レッスン、よろしくお願いします〜」
 ……、ま、ミニゲームやってレベル上げるのは、アイドルマスターと同じですけどね…。

 医術師事のミニゲームは、薬剤調合。用意されているものは、煎じ薬が最大3種類、それらの配合比を示した、まあ処方箋が書かれた容器が、これも最大3種類、そして、大きさの違う杓が常に3種類です。
「どんな事をすればいいのでしょう〜」
 処方に記されている値だけ、煎じ薬を汲み移すんです。例えば処方の1つに、1の薬を9、2の薬を4、3の薬を6とあって、杓の大きさが9、5、2だったら、どうします?
「ん〜、1の薬は〜、9の杓で1回移せばいいですけど〜、他の薬は杓の大きさが合いません〜」
 この場合、2の薬を9の杓で汲んで、5の杓に移すんです。9の杓に残っている2の薬はいくつですか?
「…あ〜、ちょうど4です〜」
 はい。薬の種類を汲み間違えたり、移した先の杓に溜まった薬が要らなかったりしたら、いつでも空にできます。では残り、3の薬を6、汲み移す方法はどうでしょう?
「ええと〜、9の杓で汲んでから、5の杓に移した残りを、まず容器に移します〜。それから、2の杓で汲み移したら〜、4+2で6になります〜」
 ええ。…2の杓で3回汲み移すのが、いちばんわかりやすいと思いますが…。あとは、5の杓で汲んで2の杓に移す、を2回繰り返す手もありますね。
「わかりました〜。これを、多い時で3種類やればいいんですね〜」
 はい。ま、習い始める前にはセーブしておきましょう。

 かくして、あずささんは4月16日までに、医術技能レベルを2まで上げました。
「ドキドキしましたけど〜、うまく行きましたね〜。プロデューサーさんの指示がよかったんです〜」
 何かのゲームでお別れコンサート終えたみたいな言い方やめましょうよ。
「でも〜、25日もかかってしまいました〜」
 それでベストですから仕方ありません。どの技能でも、レベル1になるための師事には10日、2になるためには15日、および、それぞれ2貫、5貫かかります。でも、パーフェクトレッスンをすれば、1回でレベルアップできるだけ、マシな方です。
「体力も25減って、もうヘトヘトです〜」
 気持ちはわかりますが、25くらいで音を上げないで下さい。この先、レベル3以上だと、1回の師事に20日かかり、しかも最低2回は必要になりますよ。…ま、一度小田原の自宅に戻って休養しましょう。
「あの、プロデューサーさん? まだレッスンは続くのですから、甲府の町に引っ越してきた方が、行ったり来たりしなくて済むんじゃ…」
 序盤は引っ越し費用の100貫が惜しいですよ。それに、あとあとの事も考えましょう。
「あとあとの、事ですか〜?」
 順調にいけば、今年いっぱいで習える事は習い尽くします。そしたら早速にでも診療所を開く事になりますが…、その時、先生と同じ町でライバルになるって、気分的にどうです?
「ん〜。確かに、失礼かも知れませんね〜。それに、永田先生がいらっしゃるのですから、私の診療所には患者さんがきて下さらないかも〜」
 仕様の上では、全然そんな事は関係ないんですけど、あくまで気分的に、ですね。
「わかりました〜。それではいったん、小田原へ〜」
 そうですね、行きましょうか。…道すがら、何の話を…、ああそうだ、今回は使いませんが、体力を回復するために、自宅との行き来をする手間を省く方法が、ちゃんとあるんです。
「そっ、そうなんですか〜?」
 ええ。…ま、何の事はない、ゲームに出てくる薬の類は、病人キャラに使えば一晩で治る、プレイヤーキャラが使えば体力回復ほんの一瞬、ってだけの事ですが。
「お薬、ですか〜。それなら確か、永田先生のところで売っていたような気が〜」
 はい。何種類かあるうちの「万金丹」というのを1つ飲めば、30弱ほど回復します。1服30貫。…いくら徳本先生だからといって、ゲームの中では16文じゃ売ってくれません。
「さっ、30貫もするのですか〜? それでは、4回分でお引っ越しができて、おつりが来てしまいます〜」
 だから今はもったいないってのと、あと、医師になろうと言うのに、薬を他人から買ってどうするよ、ってのもありますから、今回は使わない事にしました。
「なるほど〜、ごもっともです〜」
 どんなプレイをしても、お金に余裕が出てくる中盤以降は、自宅で休養したり、宿に泊まったりって事は、まったくしなくなりますね。
「そうですか〜。でも、今は、お金もありませんし〜、仕方ありませんね〜」
 ところが、タダで回復する手段も、ないわけではありません。
「えっ、ええっ!?」
 医術レベル2になった時「傷薬」という技能札を獲得しました。これは個人戦の時、体力を30回復する効果があります。傷薬とは言いますが、手持ちの薬アイテムを消費する事はありません。いっぱしの武力と、この技能さえあれば、わざと戦闘に持ち込んで、次のターンに一撃を食らうおそれのない間合いに入れば、安全に体力回復できます。…例えば、あえて交易品、甲府でしたら銅が狙い目ですけど、買えるだけ買い込んで小田原への山越えに挑み、山賊が出れば御の字、出なければ銅を売って金儲け。どっちに転んでも、何らかの特がありますよ。
「でも〜、危なくありませんか〜」
 ええ。今のあずささんでは体力回復どころか、自殺行為です。
「だ、駄目です〜」
 ですが、その危険すら避ける手があるんです! その方法では、仕入れのために座に寄る必要も、賊を探してウロウロする手間も要らないどころか、甲府の町から出る必要さえありません! 時間が1日経過するだけで済むんです!
「プ、プロデューサーさんっ! ぜひ教えて下さい〜」
 ……教えたら、やりますか?
「?? だって、そんなお得な方法、やらない理由なんてないです〜」
 …わかりました。甲府には大久保長安って浪人がいます。後に徳川の幕僚として名を馳せる人物ですが、腕っ節はからっきしで、武力2。このゲームに登場する800人、PS2版では860人のうちで最低です。今のあずささんでも片手で捻れると思います。
「そ、それでは、私が悪者になってしまいます〜」
 いや、だれかの自宅を訪ねて手合わせを挑むのは、不都合を生む事じゃありませんよ。…まあこの手も、ハートマーク1つ半くらいまで親しくなってないと、手合わせを受けてもらえませんから、今は駄目ですね。
「うーん…、やっぱり私の場合、おうちに帰ってお休みを取るのがいちばんなんですね〜」
 そうですね。…と言っているうちに、小田原が見えてきましたよ。
「はい〜。ふー、疲れました〜」
 ん…? ちょっと待って下さいあずささん! まだ町に入らないで下さい!
「ど、どうしたんですか〜?」
 北東の方…、八王子当たりに行商人がいます!
「プ、プロデューサーさん? どうして見えるんですか〜」
 この時代、高層ビルとか高速道路とかありませんから、見通しがいいんです。…あずささん、追いますよ! 今からなら、松戸辺りで追いつけるはずです!
「ま、待って下さい〜。それに、八王子も松戸も、ゲームには出てきません〜」

「ふー、もうちょっとで追いつけます〜。大声で呼び止めたら、来てくれるかも知れませんね〜」
 いいえ、今は、近づいたらまずセーブします。そうしてからでないと、わざわざ追ってきた意味がなくなってしまいます。
「??」
 行商人ってのは、プレイヤーキャラに、書物や武具などのアイテムを見せて、買うかどうか聞いてくるんです。何のアイテムを売ろうとしているかはランダムで、お代は一律400貫。
「そんなに高いものを、いま買うんですか〜。それに、何が買えるのか、わからないんですよね〜?」
 ええ。ですから、馬が出るまで何度でもロードするんですよ。
「…お馬さんを買うんですか〜」
 はい。…というわけで、無事に馬を買えました。
「速そうなお馬さんです〜」
 そうですね。馬は行商人からしか入手できないアイテムで、陸上での移動を今よりも速くできるようになります。早い段階で、多少の無理をしてでも手に入れておきたかったんですよ。
「あら〜、アイテムの名前が「???」になってます〜」
 ええ。アイテムには、0から7までの、価値の別と、アイテム固有の名前…例えば書物であれば「論語」や「義経記」、「孟徳新書」ですとか「古今和歌集」などですけど、その2つが設定されています。……商家で買えば、価値も品名も当然わかりますが、行商人から買ったばかりのアイテムは、2つともわからないんです。馬の場合、それをはっきりさせるまで、スピードアップの効果は得られません。
「ど、どうしたらいいんですか〜?」
 その道の達人に鑑定してもらうんです。書物でしたら、いくつかの町にある寺を、茶器なら堺の町にいる茶人を訪ねます。絵画は堺や奈良、京、それに今浜、後の長浜にいる職人を、南蛮物は、堺か平戸にいる南蛮商人を頼ればいいんです。
「では、お馬さんは…」
 武具の一種として扱われていますから、どこかの町の道場を訪ねればいいでしょう。幸い、この辺では江戸の町にあったはずです。
「それでは、小田原へ帰る途中に寄れますね〜。…うふふ〜」
 …なんだか嬉しそうですね。
「だって〜、400貫も払ったのですし、かなり価値が高そうですから、鑑定して頂くのが楽しみです〜」
 あー…。ま、黒いから大丈夫…だとは思いますが…。
「はい?」
 有り体に言いますと、行商人には、たいがいの場合ぼったくられます。
「えっ、ええっ?」
 どこかの商家に立ち寄れば、せいぜい60貫、おおむね30貫くらいで並べられてるアイテムを、ふっかけられる方が多いですね。
「そ、そんな……」
 200貫以上する逸品物は、大半がそれぞれ決まった商家で売っているか、あるいは持ち主が決まっているか、どちらかです。行商人から買える逸品物は、その例に漏れたアイテムだけですから、率で言うならら10に1つもないでしょう。…馬の場合はそのどちらにも当てはまらないんで、逆に当たりを引く率の方が高いですけどね。黒い馬なら10に9は当たり、でも白い馬は絶対買っちゃ駄目……。あずささん、聞いてます?
「………」
 駄目だ、ローンが払いきれなくなったOLみたいな顔になってるよ…。
posted by 負犬山禎之丞 at 21:10| Comment(4) | 朦朧堂、脱線の間 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すいません、やってみたら面白かったので、秀吉であずささんは追い抜きました。
まあ、6日で25時間やれば当然ですが。
あとうちの秀さんは万金丹で75回復するので、医術依存(現在3)かも知れませんね。
お金稼ぎは信長様から預かったお金を元手に
目加田(陶磁器)>京(茶)>石山(紙)>堺(硫黄)>奈良(筆)>京(茜)>戻るで1万貫以上行きました。
・・・ってこれ、武将やってる場合じゃないような。
あずささんにも早くお金を持たせて、安心させてあげてください。
ちなみにカードは134枚、1000枚ってどんだけ・・・
Posted by 鯛千代 at 2007年12月13日 00:11
万金丹は、医術依存ではなく機種依存かと(笑)
PS2では医術練達でも30弱に変わりありませんから。
秀さんで25時間やって、信たんから預かったお金が元手という事は、おそらく岐阜城所属…。
岐阜(紙)→今浜(陶磁器)→敦賀(紙)→京(茶)→石山(紙)→堺(硫黄)→京(茜)→奈良(筆)→大湊(銅)→岡崎(綿花)→清洲(陶磁器)→岐阜
がいいかも(笑)
馬を買った後に限りかも知れませんが、堺から奈良へ行くには、石山から京を経由する道を通る事になると思います。

あ、あと、あずささんからのメッセージを与ってます。
「鯛千代さん……抜け駆けはしないって言ったのに……」(おい)
Posted by 負犬山禎之丞 at 2007年12月13日 22:38
あずささんは居るだけで星4つ以上の癒し効果があるので大丈夫です。
人間万金丹です。(誉め言葉)

>商売ルート
修行と贈物配りも同時にしてたので、そんなに回ると評定に遅刻してしまいまする。
あと、海を越えられると思わなくて・・・
馬はまだ見てないですね、商家で買える場所あります?

あ、あと返礼に、美希からのメッセージを伝えます。
「敦賀ってなんて読むの?トンガ?」
Posted by 鯛千代 at 2007年12月14日 01:16
>人間万金丹
まさにその癒し効果が、ツッこまれ役に徹したい私にとっては鬼門なのです(笑)

馬は行商人からしか買えませんってば。
行商人は、北東北(概ね仙台以北)と、南九州(柳川以南?)には踏み入らないようです。
日本地図画面で、カーソルを動かせる状態にして、上記以外の地域をくまなく探せば、6割方発見できます。
海路を行かれていると、他の旅人と区別がつきませんが…。

あ、双海姉妹も何か言いたいようです。
「兄ちゃん兄ちゃん! 亜美真美大島にもきてくんないと、カイゾーしちゃうかんねー」
Posted by 負犬山禎之丞 at 2007年12月14日 23:06
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