2007年10月17日

十勝とばん馬とやたら多い切符12

15日夕方・肉

犬 :さて、黄色い鶴を折って、帯広駅まで戻ってきたんだけど、残念ながら特急が5分前に行ってしまったばかりだった。
亜美:しかも、なんかさ、雨止みそうだよ?
犬 :…さすが俺!
真美:わんわんのバカーっ!
亜美:でもさ、またちょっと寒くなってきてない?
犬 :そうなんだよな。…もう一度競馬場へ戻る、というドリーム計画は諦めよう。
真美:んじゃ、…あんまり外、出たくないし、駅ビルの中、見てようよ?
亜美:おみやげ屋さんがいっぱい…、わんわんが走ったーっ!
真美:ま、また食べ物屋さんだよっ?
犬 :豚丼っ! 豚丼ーっ!
亜美:なにそれ?
犬 :帯広名物、豚丼。まだ帯広に開拓者が入り始めたばかりの頃、ろくな餌がなくても育った豚は、貴重なタンパク源として養殖された。その後も豚は帯広食文化の中心となり、様々なバリエーションができた。その1つがこれだ。
真美:わんわん物知りーっ、って言いたいトコだけど、お店のポスターに書いてある事、読んでるだけだね?
亜美:しかも、ホントはどんな事書いてあったか、これ書いてる時には忘れてたね?
犬 :まあ、大筋では間違ってないと思うが…。まあ豚丼は、『北へ。』でも紹介されて、今やギャルゲー好きの間では、同じくゲームで紹介された「スガイ・パワープラントプルプル」と並ぶ北海道の代名詞になっているんだ。
真美:いや、あの、もっと他の事、いっぱい紹介してたと思うけど…。
犬 :さて、まあいろいろ食べてきた後だし、Sサイズのテイクアウトにして、駅の待合室で食べよう。
亜美:そっか、せっかくできたてのホヤホヤなんだから、電車に乗ってからだと冷めちゃうもんね。
真美:そゆことで、ホントは出来上がるまで5ふんかかるけど、出来上がったのがコチラです。
犬 :料理番組の常套手段が、端折って書くのに役立つとは思わなかった!
亜美:むむっ! とかちはビックリがいっぱいだね?
犬 :ではさっそく、…しまったっ!
真美:どーしたのっ!?
犬 :Mサイズのご飯少なめにしてもらえばよかったっ! 肝心の肉が少ないぞっ!
亜美:にゃんと! とかちはあなどれないねっ!
犬 :…それじゃ亜美、真美。この2枚しかないお肉を1枚ずつ、お前達の食欲と、俺を大事に思う気持ちとが釣り合うところまで食べなさい。
真美:む、ムズカシイ事ゆーね…。
犬 :あ、ちょっと待て。お前達の気持ちに素直になられると、たぶん全部なくなっちゃうから、嘘つきなさい。
亜美:そんな事ないよー! …えっと、まず亜美が、こっちの1枚を半分に切って、いただきまーす。
真美:んで真美が、残った半分をいただきまーす。
犬 :…いいの? 俺にまるまる1枚くれるの?
亜美:うん。だってわんわんといるとメッチャ楽しーもんね、真美?
真美:うんうん。
犬 :そ、そうか?
亜美:だって、わんわんのお出かけって、なにが起こるかわかんないだけじゃなくって、わんわん自身がなにするかわかんないんだもん。
真美:うんうん。ヒトゴトだと思って見てるとチョー面白いよ!
犬 :……、甘ダレがたっぷり塗られた肉がしょっぱそうに見えてきたよ…。と、とにかく、いただきまーす。
亜美:いただきまーす。…んっ!
真美:モグ…、おいしー!
犬 :これは…、さすが…。切り身でしかないから、口の中に広がるとまでは言えないけど…。
亜美:歯ごたえがあるのに柔らかいねっ!
真美:うんうん! アブラもたっぷり乗っててメチャバリウマーだよ!
犬 :それにしてもこの豚肉、脂がノリノリである。
亜美:二度ネタだーっ!
犬 :まさにこれは、ジューシーなポークでイェー!
真美:…あずさお姉ちゃんの中の人、こんな風に使われるなんて思ってないよね、ゼッタイ。
亜美:うん……。きっと、わんわんがこんなコト考えてるから、せいゆージムショ辞めちゃったんだよ…。
犬 :俺のせいか!
真美:つかわんわん。そのネタはせつめーしないとわかんない人、きっといっぱいいるよ?
犬 :だろうね。ここに来る人の半分くらいはわからないだろうけど、説明は面倒なのが俺の流儀だ!
亜美:よくわかんないぶんしょーになってるよ…。

犬 :さてさて、その後の事はギュッと端折って、帯広を17時46分に出た特急「スーパーおおぞら10号」で札幌へ戻るところ。
真美:夜の8じ13ぷんに着くんだね?
亜美:あのさ、わんわん?
犬 :何だ?
亜美:わんわん、北海道にきてから、ちかてつ乗る時しか、切符買ってない気がすんだけど?
真美:ホントだーっ! これって、キセルって奴だよね!? 車掌さーん!
犬 :バカ言え! …ほら、ちゃんと切符あるんだから。
亜美:あ、ホントだ。車掌さんニコニコして帰ってったね。
犬 :あのな亜美。例えば今、帯広から札幌まで特急に乗ると、いくらかかると思う?
亜美:はい、かいとー者の真美さん、答えてっ!
真美:えっ、えっ? わかんないよー。
犬 :片道で7020円。今のバージョンなら、Aランク以上のアイドルを育て終えておつりが来るよ。
亜美:うわっ、わんわんお金もちだー!
犬 :いや、買ってないって。
真美:ええっ! じゃ、ぎぞーしちゃったの!? 車掌さンググ…。
犬 :さっき納得して帰ったの見ただろ! ほら、ちゃんと切符はあるんだから。
亜美:えっと、北海道の絵が描いてあるね。でも、どこからどこまでって書いてないよ?
犬 :これがJRの「周遊きっぷ・北海道ゾーン券」5日間用。有効期間内には、北海道を走る列車は、特急の自由席まで含めて、どれでもどこまででも乗り放題。お値段は2万円。
真美:へえー。
犬 :昨日、青森から函館まで乗って、そこから苫小牧まで、またそこから札幌まで、全部特急に乗ったよな。ここで正規の料金を払うと、15800円。今日の帯広に着いた時点で、とっくに元は取れてるんだ。
亜美:やよいっちに教えてあげたら喜ぶかもね!
犬 :いや、高槻家は旅行なんかするんだろうか…。ああ、それはともかく、今の例にはちょっと付け加えなきゃいけない。この切符の、北海道の絵を見ると、下の方に線が引いてあって「中小国」って書いてあるだろ?
真美:うん。…北海道から見たら、海の向こうだね。
犬 :青森始発で津軽半島を走る、津軽線という路線があって、その途中の駅が中小国。
亜美:中くらいで小さい国なんだね!
犬 :違ーう。なかおぐにって読むんだよ。いや津軽線の途中っていうか、青函トンネルに向かう、津軽海峡線の始発駅って事になるのかな…。だから、ゾーン券の有効範囲はこの駅から。
真美:ふむふむ。
犬 :つまり、青森からここまでは、別に切符と特急券とを買わなきゃいけないんだ。けどね、中小国には特急が止まらない。止まらない駅までの特急券を買う、って、不思議な事をしてきたんだよ。
亜美:なんか面白いね。駅員さん、ビックリしちゃわないかな?
犬 :そう思って、俺も東京では買わないできたんだ。ま、ちゃんとゾーン券を見せれば大丈夫なんだろうけど…、でもなあ…。
真美:どしたの?
犬 :新宿駅で周遊きっぷ買う時、いつも駅員さんが慌てふためいてるんだよな…。そんなに使われてないのかな…。
亜美:えっと、んじゃ、北海道に行く人は、みんなこれ買っちゃうとチョーお得だよ、って、わんわんのひみつじょーほーかもね?
犬 :いや、いろいろとツッこまないと駄目だな、それ。まず、秘密でもなんでもなくて、1000円の時刻表を見れば、6ページも使ってちゃんと説明されてる。それから、北海道に限らず、全国34ヶ所の周遊ゾーンで使える。
真美:それもじこくひょーに書いてあるんだね?
犬 :うん。
亜美:そんだけたくさんあったら、どこへいくんでも便利かも!
犬 :あ、でも、34のゾーン全部を使える人って、おそらくいない。この切符は、まあ大雑把に言うと、住んでいるところから201キロ以上離れたところへ行くのでないと、売ってくれない。
真美:…それってどんくらい?
犬 :東京からだと、東北線なら福島県の矢吹以遠、東海道線だと静岡県の六合以遠。惜しい! ミラクル藤枝の駅は700メートル足りない…、というかゾーン券が用意されてないけど。
亜美:惜しくないじゃん…。
犬 :大阪だったら、西は新倉敷以遠、東は大高以遠、北は福井県の丸岡、山陰本線方面だと兵庫県の柴山からって事になるかな。もっとも、都市圏からきっちり201キロちょっと離れたところには、案外ゾーンがないものだけど。
真美:JRのいんぼーかも知れないね?
犬 :滅多な事を言わないでくれ…。あ、でも…、JR東海管内には奥飛騨の方の1つだけ、それもほとんどバス路線というのは、何か感じなくもないが…。まあいいや。どっか行こうという予定ができたら、とりあえず調べてみるといい。もちろん、ゾーンが狭いほどゾーン券もお安くなるよ。
亜美:へー。
犬 :例えば東京ゾーンだと4000円。…これ、関東のスタンプラリー店舗に近い駅は、もちろん私鉄は別として、熊谷以外全部入ってるな。5日間で4000円なら、2泊3泊規模の遠征にはホリデーパスよりいいかも。曜日も時期も限られないしね。
真美:わんわんのお得じょーほーだね?
犬 :まだある。片道だけなら飛行機も使えるし、それから、鉄道の場合はゾーンまでの往復運賃が2割引になる。これが結構大きいよ。ただ割引の例外があるんで、使う時にはちゃんと時刻表で説明を読む事。…まあ、今回の俺の場合、例外で割引の全くない区間も通ってるんだけど、それでも、往復の運賃、行きの新幹線の特急料金、ゾーン券料金を合わせて、飛行機の安い切符で行って帰ってくるだけの値段とほとんど変わらない額で済んだよ。
亜美:飛行機でいっちゃうと、帯広とかいく電車に乗るお金が別にいるんだもんね。
犬 :周遊きっぷを買う時に払わなくちゃいけないのは、ゾーン券の代金と、往復の運賃だけ。今の俺みたいに、この期に及んでまだ帰りの予定が決まってないような場合、特急券は乗る寸前に買い足す事にしてもOK。ただ、全部いっぺんに買うと、特急券などの料金にも割引がかかるような事を、駅員さんに聞いた気もする。
真美:ねえ、わんわんってさ…、テツってヤツ?
犬 :いや、そこまでは…。小鉄、くらい?



posted by 負犬山禎之丞 at 23:50| Comment(0) | 徘徊録 | 更新情報をチェックする
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