2007年10月16日

十勝とばん馬とやたら多い切符11

15日夕方・緑色の記念品

亜美:はーい兄ちゃん姉ちゃん達ー。今度は北海道日記の続きだよー。
真美:今は7がつ15にち、ごご3じすぎでーす。
犬 :さて…。前回はようやく買い目を決めて、レースを観ようというところで終わったわけだけど…。
亜美:わんわんいちど、亜美達がレースのじっきょーをする記事を書いたのに、データが飛んじゃったんだよね?
真美:それで、わんわんメッチャヘコんじゃって、長い旅に出ちゃったの。
犬 :いやちょっと待て。まあ、特にこれといった事情もないまま、長く空けてしまって申し訳ござらぬ。
亜美:…どーしてお侍さんの言葉なの?
真美:遅くなったバツとして、わんわん、しちゅーひきずり回しのうえ、ごーもん、からし首だね!
犬 :…なんかいろいろ間違ってる上に、余計痛そうで苦しそうで辛そうだな。それはともかく、まあ、レースの模様は、一度もう書いた事だし、ニコニコで探せば動画もあるらしいし、ここでは割愛新札幌という事でご了承いただこうと思った次第。
亜美:んで、わんわんの馬券、当たったんだよね?
犬 :うん。我ながらびっくりだったがな。
真美:そんで、ひょーしょー式が始まるの待ってたら、また知らない人に声かけられたんだよね。
犬 :そう。名鉄ファンとして知られる、某有名情報サイトの管理人さんに間違えられて。たまたま関東の方だったんで、けっこう話が弾んでな。ちなみにその頃、その人が会いたかった某方は、競馬そのものが初めてで、表彰式なんてある事も知らずに、飯喰ってたそうだ。
亜美:お喋りしてる間に、ひょーしょー式が始まったんだったね。わんわんとお話ししてた人は、とちゅうで帰っちゃったけど。
真美:早く札幌に行って、アイドルマスターのある店を回るんだって言ってたね。…つか、前の日にわんわんがやった事じゃん。
亜美:いっぱい回れたらいいね。
犬 :次の日も休みだから、札幌近辺は回り終えられると思う。…さて、馬が引っ込んだら、次は優勝騎手と、レース協賛者との式典だな。
真美:レース考えてくれた兄ちゃん、ビシッと決めちゃってたね?
犬 :そりゃ、表彰式の一部だからな。まずは協賛者から、騎手へお祝い金が手渡された。
亜美:わんわん、あの中っていくらくらい入ってんのかな?
犬 :具体的にはわからないし、目安として示される額も競馬場によって違うんだけど、3万から5万くらいだろうな。…実は、さ…、
真美:なに?
犬 :競馬で騎手が受け取る賞金は、レース賞金額の5%くらいと言われてるんだけど、地方競馬の場合、そもそも賞金の額が少ないんだよね。例えば1着で20万円だった場合、騎手の取り分はいくらになる?
亜美:んー。1まん円?
犬 :うん。よくできました。
真美:亜美、いまテキトーに言ったでしょ?
亜美:うん! …あれ? んじゃ、本当の賞金より、兄ちゃん達があげる方が高くない?
犬 :そうなんだよね。でもな、それでもあくまで勝った場合の話。例えば5着だと賞金1万円くらいのレースなんていっぱいあるんだ。その時には協賛者賞はないし、もらえるのは1万円の5%だけ。
真美:えと、20まん円で1まん円だから…500円?
亜美:ウソだよウソだよ! だって亜美達のおこづかいより、ゼンゼン少ないじゃん!
犬 :それが本当。缶ビール2本買えない。実際には厩舎に所属して、調教師の手伝いとかして、月給も出てるはずだから、賞金だけで生活してるわけじゃないけどね。
真美:うう…。真美達、今日からもっとマジメにアイドルやるよ…。
犬 :ま、そんなわけで、騎手にとっても協賛レースは悪くない試みだろうね。だから…たとえ、何だかわけのわからないレース名がついていても。そしてまた、賞金の他に、もらってどうしようか困る賞品を…
亜美:ねっ、ねえっ! い、今、兄ちゃんが、騎手の人に渡そうとしてる、アレって…。
真美:ゲ、ゲームだよっ! アイドルマスターの!
亜美:なんか言ってるよ? これでとかちをプロデュースして下さい、だって…。
犬 :…20万円のレースを4回勝たなきゃ買えないゲーム機のソフトだけもらって、どうしようか途方に暮れていても、にこやかに、しっかり丁寧にサイン色紙を書いてくれるわけだよ。
真美:プロの仕事だ…。
亜美:あの兄ちゃんもプロデューサーの仕事したよ…。
犬 :何かアニメっぽい絵が見える、緑色の薄い箱が見えた時、観衆の一部から湧いた驚愕の声は、おそらく忘れられない…。
真美:そゆことで、この日とかちにデンセツが生まれたのでしたー。
亜美:ひょーしょー式もこれで終わりなんだね? これからどーするの?
犬 :んー。札幌には22時前までに戻りたいから、帯広を発つのは19時11分のスーパーとかち12号。せっかく来たんだからその30分前くらいまではいたいところだ。
真美:んじゃ、あちこち見てこーよ? うわー、建物の中、いろんなお店があるんだねー。
犬 :これでも、他と比べたらスタンドが小さい方だから、出店も少ない方なんだけどね。まあそれでも、食べる事には困らないかな。
亜美:んなこと言って、わんわん、たこ焼き買ってるー!
犬 :歩きながら食べるには、焼きそばより都合がいいんだ。競馬場知恵袋だな。…さて、ちょっとメインスタンドの2階に上ってみようか。端の方へ行けば、ばん馬のコースが一望できるはずだ。写真撮るのは忘れたが。
真美:ダメじゃん。
亜美:あっちの、イスがいっぱい並んでる方がコースだよね? …うっわー! メッチャ広いよっ! …あれ?
犬 :ん?
亜美:ばん馬で使うトコって、こうやってみるとあんまりないよね?
犬 :ああ。レース用のコースと、調教用のコースが並んでて、幅は…というか、こっちから見ると奥行きか、…たっぷり見積もっても50mまであるかないか。敷地全体の奥行きと比べたら、2割がいいところか。
真美:長さも、すっごい余ってるみたいなんだけど…。
犬 :どう見ても、ばん馬のコース、200mが4つ以上は繋げられそうだよな。…ほら、敷地の向こう、…ここから見て左の端を見てご覧。10年くらい前まで使われていた、サラブレッド競馬コースの跡があるように見えなくもないだろ
亜美:……あっ! 道みたいなのがカーブしてるトコがあるね!
真美:んと…、だい1コーナーってヤツ?
犬 :そう。昨日寄った函館と同じ、右回りだったからね。向正面、バックストレッチの跡は、もっとはっきりそれとわかるな
亜美:んじゃ、昔はこの土地ぜーんぶ使って、ちっちゃいお馬さんがグルグル回ってたんだね!
犬 :…まあ、俺が競馬にはまって、近くの競馬場に行くようになって、そのうちちょっと遠出とか初めて、やがて、行けるものなら北海道も行ってみたいとか思った頃には、もう帯広とかでは、ばん馬しかやらなくなっちゃってたから、ここでの平地競馬の事はちっとも知らないんだけど。
真美:10ねん前だと、真美達よーちえんもいってなかったね。
犬 :ところが、その頃の帯広で走った経験のある馬が、1頭まだ現役で走ってる!
亜美:ウソっ! お馬さんってそんなに長く走るの?
犬 :だいたいの競馬場には、年齢制限はないからね。とは言え、歳が2ケタになっても現役、ってのは少ないな。
真美:ううう、がんばり屋さんだね。真美達も10ねん後までアイドルがんばるよ…。
犬 :特に、道営競馬は、この10年で大きな動きがあったからね。
亜美:このお馬さん、いきじひびきってヤツなんだね?
犬 :…おっ、次のレースに出る馬がコースに…、ん?
真美:…雨、だね。
犬 :やばいな…。こっちはずっと曇ってるから、降り出したらいきなり本降りって事もありそうだよな…。
亜美:でも、ビルの中にいればへーきだよね?
犬 :いや、いろいろもったいない気はするけど、次のレースが始まる前に帰ろう。
真美:えーっ!! だってまだ、2じかんも経ってないんだよ?
亜美:せっかく、もうすぐレースなんだよ? せめてそんくらい…。
犬 :レースが終わると、入り口前で待ってるタクシーがいなくなるかも知れない。歩いたって10分ちょっとだけど、競馬場では傘売ってない。コンビニまでは5分くらい。どしゃ降りになるかも知れない。どうする?
真美:…わかった。…あれ? わんわん?
犬 :……。ふう。みぞれの中で道に迷った新潟みたいな目には遭いたくないし、仕方ない…よな。
亜美:いちばん帰りたくないのは、わんわんなんだね。
犬 :まあ、いいか。帯広だし。
真美:どゆこと?
犬 :生でばん馬が見たくなったら、他のどこでも駄目。またここに来るしかない。俺の場合、そんなケースは割とすぐに起こりそうな気がするしな。
亜美:そっか。もう二度と来ないなんて事、ないんだよね!
犬 :2人がべんきょーした通り、ばん馬は去年を最後に、3つの競馬場が止めてしまった。でも、帯広でばん馬を見ようと思った時、それがかえってよかった事が1つある。何だと思う?
真美:…わかんないよ。
犬 :それまで、帯広で行われるのは、11月から3月と決まってた。つまり、雪で飛行機がどうなるとか気にしながら、冬に来るしかなかったんだ。
亜美:あ、でも、帯広だけになっちゃったから、いつきてもよくなったんだね?
犬 :うん。今回はイベントに合わせたから7月になったけど、雪も台風も心配ない5月頃とか、来易いかも知れないな。…さて、名残は尽きないが、帰るか。
真美:うん! またこられるといーね。
亜美:んじゃ、その時には、どっちがホントのとかちか決めなくちゃね! ……あれ、なに?
真美:…折り紙が置いてあるね。
犬 :何だろ。………、うん。少し前の事になるんだけど、JRAの塚田祥雄騎手が、馬から落ちて、脳挫傷の大怪我をしたんだ。まだ一昨年デビューしたばかりの、21歳なんだけど、…そっか、まだ意識が戻ってないなんて、知らなかったな…。
亜美:北海道の人なんだね。千羽鶴を折ってください、って、お友達の人が置いてるんだ。
真美:お馬さんから落っこちるって、大変なの?
犬 :まだ2、3年前の事だけど、デビューして1か月も経たないうちに、亡くなった騎手もいたっけな…。20歳にもなってなかったのにな…。
亜美:そんなの酷いよーっ! そんなあぶないコトしてて、1まん円とか、缶ビール1本とかなんて…、ううう…。
犬 :塚田騎手の場合、もうちっとマシな条件だけど、ま、ほとんどの騎手にとっちゃそうだよな。…ちょうど、亜美と真美の色があるから、2人の気持ちもこめていいか?
亜美:うん。ていねいに折ってね…。
真美:早くげんきになりますよーに。


追記:塚田騎手は同年8月上旬に意識を回復され、9月中には他人の介助なしでも歩けるまで回復されたようです。
現在なお闘病中のようで、事故以来1鞍の騎乗もありませんが、騎手免許は返上せず、再起を目指していらっしゃるようです。


posted by 負犬山禎之丞 at 22:06| Comment(0) | 徘徊録 | 更新情報をチェックする
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