2007年07月31日

やよいちゃん物語・00

やよい:プロデューサーっ! 本当に私のコーナーができるんですか!?
 うん。ブログで設けてる現状のカテゴリでは分類できない企画を思いついてな。亜美真美の旅日記みたいに、俺の相手をやってもらう。
やよい:うっうー! きんちょうしちゃいますけど、でもとっても楽しみですー! いえいっ!
 実は、相手役としてパッと浮かんだのは、律子か千早なんだけどさ、千早は、今は滞ってるけど2つもコーナー持ってるし、律子は…、彼女に本気出されると俺が続けていく自信なくしそうだし、さ…。どうしようかと思ってるうち、ふと、まだ中継ぎでしか使ってない、やよいでいけるんじゃないかって閃いた。
やよい:ええっ! 律子さんや、千早さんの代わりですか?
 ごめんな。代役みたいで面白くないよな。
やよい:そ、そんなことはないですけど…、でも、律子さんも千早さんも、頭がよくって、いっつもするどくって、私とぜんぜんイメージ違わないですか?
 それなんだけどさ…。改めて訊こう、やよい?
やよい:は、はいっ?
 お前ってさ、元気印で売ってる一方、難しい漢字が読めなかったりして、少し頭よくなさそうに見せてるけど、実はもの凄く勉強できるだろ?
やよい:そ、そんなことないですよー! 私、家のお手伝いしたり、弟達の面倒見たりするので忙しくって、勉強はあんまり…、
 いいんだよ、隠さなくて。証拠は挙がってるんだから。
やよい:わ、私、なにか悪いことしたみたいじゃないですか!?
 くえすプロデューサーのブログ『空に舞う風』の、4月12日の記事で、やよいが手伝ってるだろ。
やよい:……あ、はいっ! 大阪遠征レポートですね?
 うん。まずは引用を快諾してくれたくえすPに感謝だな。…それでな、そこでお前さ「禍根を残しちゃった」って言ってるな? 忘れたとは言わせないぞ?
やよい:う……。
 およそ、勉強苦手な13歳が使う言葉じゃないよな。いったいどこで、こんな難しい言葉覚えたんだい、やよいちゃんよぉ?
やよい:……うっうー! さすがプロデューサー! 簡単に尻尾を掴まれちゃいました!
 うわ、また現代人が忘れかけた言葉が出て来たぞ…。
やよい:実は私、家計を楽にするには、将来いい会社に入るのがいちばんだって思って、小さい時から猛勉強してたんですっ! …あ、でも…、自慢してるみたいで恥ずかしいですから、秘密にしておいて下さいね!?
 ほう…?
やよい:それで、学歴が大事だって思って、実はもう大学出てるんです!
 ちょっと待て! 13歳だろ?
やよい:日本だと飛び級できないんで、イギリスのケンブリッジ大学に留学してきました!
 ……藪をつついて蛇を出した気分がするな。…オックスフォードじゃないところが妙に生々しい…。
やよい:でも…、初めのうちは、日本の天才…って自分で言うのすっごく恥ずかしいですけど、天才少女、って言われて注目されてたんですけど、だんだん、差別されたりとか、嫉妬されたりとかし始めて…。だから、国とか歳とか関係なく、みんなで仲良く元気になりたい、って思ってるうちに、気がついたらこんなしゃべり方になっちゃってましたー! いえいっ!
 つ、…強い子だな、やよい。そうか、『キラメキラリ』はそんな裏打ちがあるから、あんなに心に響くのか…。うう…。
やよい:プ、プロデューサー! 泣かないで下さいーっ!
 お前を相手に選んでよかったよ。やよいと話してるとどんな事にも挫けなくなれそうだ。
やよい:プロデューサーにそう言ってもらえると、私も嬉しいでーすっ!
 それで、大学ではどんな事をやってたんだ?
やよい:主専攻は情報経済学で、副専攻は経済思想史でしたっ。学士論文のテーマは「近未来において予想されるレモン市場の拡大とその予防」ですっ!
 ……ごめん、さっぱりわからない。未来になるとレモンが売れるの?
やよい:違いますっ! いつもの私みたいな事、言わないで下さいっ!
 すみません先生っ! ロクに勉強しないで大学出て、これじゃイカンと思って入り直して、でも勉強できなくて中退したボクを許して下さい! ううう…、やよいといると簡単に挫けそうだ…。
やよい:だ、ダメですよプロデューサー! 難しい事じゃありません! レモンって、使い道はいろいろありますけど、食べようとしたらちょっと困りますよね? そんな風に、いちおう使えるけど、満足できないくらいの、あまり質のよくない品物ばっかりが流通しちゃうって事ですよ。…あと、レモンの酸っぱい感じも、そういうよくない品物を買ってちょっと損した、って感じとかかってるんです。…クイズに出るかも知れないですね?
 …あ、ありがとう。…思ってたよりずっと頭いいんだな。
やよい:えへへー。でも、せっかく大学出たんですけど、まだ子供ですからどこの会社も入れてくれなくって、13歳でできるお仕事っていうと、芸能プロダクションのお掃除か、アイドルしかなくって…。
 いろいろヤバいからそれ以上言うな。…しかし困ったな、経済畑か。今度の企画ってのは、俺が読んだ本について書評を試みるのにつき合ってもらおうって事だったんだけどな…。
やよい:あ、たぶん大丈夫です! 卒業してもすぐにお仕事なかったんで、どうしようかなーって思ったんですけど、妹や弟達に絵本を読んであげる時とかに役に立つかも、って思って、文学の研究するのにサンクトペテルブルク大学に編入してましたから。
 ロシアにもかっ! ま、近世文学ならあの国が強そうだけどな。
やよい:浩司なんか、この頃はトルストイを読んであげるとすっごく喜ぶんです!
 絵本じゃないだろそれ! …まあいいや、…いいのかな…。えっと、そこでもちゃんと論文書いたんだよな?
やよい:もちろんです! 学士論文は「記号としての娼婦」でしたっ!
 まてーっ! 13歳の女の子が娼婦とか…、まあ確かにドストエフスキーとかにはいっぱい出てくるけどさ。…でもさ、それって案外、語り尽くされてなかったか?
やよい:そうなんです! だから、誰も考えなかった手法を編み出したりするの、すっごくやり甲斐ありましたっ!
 ……ごめんなさい。俺とは拠って立つ次元が違いすぎるようです…。しかしそれも困ったな。俺、最近じゃ割とライトノベル読むのが多いからな…。
やよい:ライトノベル…? ああ、なんとかなると思いますっ! 修士論文は「ハーマイオニー・グレンジャーに見る…」
 ハリポタかっ! あれライトノベルだったのかっ! …というかやよいさん?
やよい:はい? ど、どうしたんですか? いきなりあらたまって?
 あなたはいくつの時から大学に行ってたんですか?
やよい:えっと…。うっうー、ごめんなさい、あんまりちっちゃかったんで、何歳だったか覚えてません!
 …そんな、オチにもならない中途半端な答えを…。でも、少しホッとしたのはどうしてだ…。
やよい:ところでプロデューサー? ここでは、ライトノベルの事をいろいろお話ししていく事になるんですか?
 えーとね、俺が最近読む本が偏ってるんで、ライトノベルが多くなるとは思うんだけど、必ずしも限定するつもりはないんだ。それから、なるべく新しい本を取り上げていこうとも思ってるけど、時として絶版本なんかが出てくるかも知れないから心していてくれ。
やよい:はいっ!
 あとな、…この頃、やよい達アイドルと一緒に、俺自身が口を挟むようになったのは、例えば物事への批判的見解とか、囁かれてる裏話とかを、アイドルに喋らせるわけにはいかないだろう、って腹があっての事なんだ。だから、取り上げたものを誉めるばかりじゃないって事も、承知していて欲しいな。
やよい:プロデューサーって、いざってなったら手厳しそうですね!
 まあ、本音を言えば、何かを肴にして下らない事を言い連ねるのがいちばんの目的なんだけどな。
やよい:……。
posted by 負犬山禎之丞 at 22:37| Comment(2) | 朦朧堂、謬説の間 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この展開はあたらしいねぇ〜
Posted by よーく at 2007年08月01日 00:28
誰もこの展開に持って行く手がかりを得られなかっただけだと思います(笑)
「やよい賢い説」は、4月に記事を拝読した段階で閃いてたんですけどね。どうやって活かすか青写真ができるまでに3ヶ月半かかった、と(おい)
Posted by 負犬山禎之丞 at 2007年08月01日 01:25
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