2011年04月01日

中山以外の皐月賞史略。2(完)

中山競馬場の前身は、1906年に完成し翌年から開業した松戸競馬場で、19年秋に中山の地へ移ったようです。開催主催者は松戸競馬倶楽部、後に中山競馬倶楽部。まだ日本競馬界が発足する前でした。
中山移転後も、行徳辺りに新しい競馬場を建設していたそうなのですが、落成間際の23年秋に関東大震災が発生。津波の被害を受けて再起不能になってしまったのだそうです。
この後、現在の場所、古作に本拠を改めたのですが、現在の競馬場で興行が始まったのは28年の事。前述の通り、まだ中山のクラブが単独で運営していましたから、ほぼゼロからの立て直しは容易でなかったのでしょう。…ただこの間に、クラブ内でゴタゴタが生じていた事も原因の1つではあったようです。詳しい事がわかりませんので迂闊な事は書けませんが、そんなゴタゴタも遠因は震災被害にあったのかも知れません。

さてさて。
1949年以降、皐月賞の舞台は中山競馬場へ移りました。レース名が「皐月賞」となったのもこの年からです。
…前回は、些事だと思って省いてしまいましたが、横浜時代の4回は1850メートル、戦前の府中2回は1800メートルで行われていました。同様に49年のみ、中山1950メートルで行われました。
また、横浜時代のレース名が「横浜農林省賞典四歳呼馬」だったのと同様、戦前の府中では「農商省賞典四歳」 戦後の府中では「農林省賞典」の名で行われています。

イレギュラーな府中皐月賞の始まりは1956年。前年から中山の大スタンド改築工事が続いていたためでした。優勝馬はヘキラク。
なお、この工事は有馬頼寧理事長が断行した中山競馬場振興策の1つであり、56年10月に新装オープンした同場において、暮れの風物詩、中山グランプリが始まりました。

次に府中で行われたのは63年。この年はストの煽りで日程がずれ込んだ事が原因で、ダービーの前哨戦NHK杯よりも1週間遅れての開催となりました。
名前通りに皐月、5月に行われたのは、1951年以来の事。5月12日に皐月賞を制したメイズイは、同26日にダービーを制し二冠馬となりました。両レースの間隔が史上もっとも詰まった年でもありました。
余談ながら、もっとも遅く皐月賞が行われたのは72年の事で、5月28日。理由は後述します。もっとも早くとなりますと、セントライトが勝った41年の3月30日。名前が皐月賞と定まって以降には、おおむね4月中旬に行われており、特筆するほど早かった例はありません。

翌64年は、再び中山が改修工事を行っていたために府中開催になりました。同レース史上最多、24頭の頂点にシンザンが立った陰で、騎手を振り落として甲州街道まで逃げていったサッポロホマレの事も思い出して…あげない方がよさそうですね(殴)
なお、シンザンが出走したスプリングステークスも府中で行われましたが、この年から始まった弥生賞は中山で行われました。

10年が過ぎて74年、また翌々76年は、ストによるずれ込みで府中開催となりました。とはいえ、74年は5月3日、76年は辛うじて4月中の25日に行われています。
72年に、馬インフルエンザの影響で5月末までずれ込んだばかりでしたから、記録を追って見ただけならば、この両年は特に遅れたとも見えないくらいです。
ちなみに72年には、日程が狂う事も織り込み済みだったのでしょう、中山で行われています。金杯が4月の福島で行われたり、七夕ダービーとなったり、上半期の日程全体を見れば、大きく崩れていた事がよくわかりますが。
74の皐月賞では、史上初めて単枠指定を受けたキタノカチドキが、2000メートルで行われた同レースでは初めて2分1秒台(2.01.7)で優勝。
76年には、そのレコードを0.1秒上回ったトウショウボーイが勝ち、天馬と異名をつけられました。

20世紀最後の府中皐月賞は88年。この年は中山改修工事のために変則となりました。
3つの抽選枠を争った6頭の中の1頭、ヤエノムテキが快勝。単勝25倍と低く評価されていましたが、2分1秒3の好タイムをマークしました。すでに84年のシンボリルドルフが1秒1を記録しており、レースレコード更新は叶いませんでしたがそれでも史上2位。
20世紀中にヤエノムテキより速くゴールしたのは、シンボリルドルフ、ナリタタイシン、ナリタブライアン、イシノサンデー、テイエムオペラオーだけでした。

府中皐月賞の傾向を乱暴にでもまとめるならば、大本命が勝つのでなければ中波乱、とでも言えましょうか。…全く乱暴ですね(殴)
posted by 負犬山禎之丞 at 13:52| Comment(2) | 出馬表 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まとめが東電の会見なみにひでぇ!!
Posted by よーく at 2011年04月02日 01:27
入院します(笑)
Posted by 負犬山禎之丞 at 2011年04月02日 10:21
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