2010年10月29日

今日の問題 「勝利投手」

犬   :リディア先生! リディア先生っ!
リディア:あーら負犬山くん?
犬   :な、…なんですか今日のその口調は…?
リディア:いよいよ、地獄のイベントが始まったわねえ?
犬   :……も、もう二度と、マジックアカデミーの『JRA競馬検定』なんかっ!
リディア:ふーん?
犬   :気がついたらボーナスがすっかりなくなってたなんて事、もう御免蒙りますからねっ!
リディア:あー、それは痛いわねえ。
犬   :だいたい、兵庫三冠レースの名前を問うておいて、どこがJRA競馬検定ですかっ!
リディア:やっているではないの…。
犬   :トルコ三冠レースの名前とか問うて、どこがJRA競馬検定ですかっ!
リディア:…それは確かに無理筋だわねえ…。実際のところ、以前の競馬検定と変わっていないのね?
犬   :そうみたいですね。『5』の検定時からあった問題も、何食わぬ顔で出されますし。
リディア:あらら。
犬   :問題文の初めの2文字で正解がわかる四択もいくつか。
リディア:それもどうなのかしら…。
犬   :今のところ、4回挑戦して4583点、暫定700位以内にはつけましたけど…、すでに全一が7000点超えてますからねえ。
リディア:あなたももう、配点の高い形式がどれだけ出されるか、という段階に入っているのね。運まかせなのも困るわよねえ。
犬   :S評価を得て、公式ホームページに記録を残せましたから、ここからはのんびりやっていこうかと。500位以内に入れたら御の字ですね。
リディア:ではそろそろ、今日の問題。

  プロ野球日本シリーズで、勝ち星をあげている投手。
   北別府学  阿波野秀幸
   三浦大輔  野茂英雄
   若田部健一 西本聖
   江本孟紀  西村健太朗
   鹿取義隆  定岡正二



犬   :書き始めた時には、選択肢に山本昌投手を入れていたんですよね。
リディア:あー。つい先だっての試合実況で、未だポストシーズンで勝ち星なし、と何回も言われてしまったら、もう使えないわよね。
犬   :癪なので、解説の前に、今日の問2を出題します。
リディア:ええ?
犬   :日本シリーズで10勝以上の勝ち星をあげている投手を1人あげなさい。
リディア:10勝って…。まあそういう破格の成績なら、昔の選手を…、稲尾和久投手と答えておけば当たるかしら?
犬   :まあ無難なところですよねー。56年に3勝、57年に2勝、58年には例の4勝、63年に2勝の計11勝を飾りました。
リディア:58年には3連敗した後で4連勝。第5戦では、4回表からのロングリリーフを務めた上に、延長10回裏にサヨナラホームランも打ったのよね。
犬   :ですが、63年第7戦では、3回3分の0で6失点、負け投手になってしまい、シリーズ最後の登板を飾れませんでした。通算11勝4敗。
リディア:ところで、1人あげなさい、って言うからには、他にもそんな人がいたの?
犬   :はい。堀内恒夫投手ですよ。
リディア:ああ、栄光のV9戦士か。
犬   :年ごとの星取は端折りますが、66年から77年までに、シリーズ通算11勝5敗の成績を残しています。
リディア:ふーん。…神様仏様みたいに、1年に3勝とかはしていないのね。
犬   :投手陣の層の厚さが違いましたからね。
リディア:それもそうね。
犬   :なお、1シリーズで3勝以上をあげた投手には、稲尾投手の他に、50年、毎日の野村武史投手。52年および55年、読売の別所毅彦投手。54年、中日の杉下茂投手。59年南海の杉浦忠投手は4勝。64年、南海のジョー・スタンカ投手。そして81年、読売の西本聖投手がいます。
リディア:1年4勝も、あと1人いたのね。
犬   :この59年は、鶴岡一人南海が、5回目にして初めて水原円裕巨人を打倒して日本一になった年でした。しかも4戦4勝のストレート。
リディア:うわあ、杉浦さんしか働いてないって感じね。
犬   :それはちょっと…。とはいえ第3戦は10回、第4戦は9回を完投してますね。第1戦も、先発して8回。第2戦は5回表からのロングリリーフでした。
リディア:第4戦は完封勝利かあ。
犬   :ところが、69年まで南海に所属し、それまでの間に4回パリーグ制覇をしているにもかかわらず、杉浦投手はその後シリーズでは1勝もできませんでした。シリーズ通算4勝3敗。
リディア:不思議なものよねえ。
犬   :余談になりますが、1シリーズ3敗を喫した投手もいます。56年、巨人の別所投手。61年、南海のスタンカ投手。64年、阪神の村山実投手。
リディア:勝つにしろ負けるにしろ、いずれもエース格の名前ばかりね。
犬   :1シーズン4試合以上に登板した投手となりますと、昔の記録を紐解けば、枚挙に暇がないほどいますね。
リディア:4勝をあげた年の稲尾様だって、その前に2敗しているわね。高校球児並みの大車輪ぶりだわ。
犬   :まあ、改めて日程を確かめますと、第6戦第7戦以外は、連日登板ではなかったようですが、それにしてもタフな活躍でした。
リディア:6試合に登板して、5試合で先発、4試合完投だものねえ。
犬   :さてさて、今のところ最後の3勝投手が、現ロッテコーチの西本聖投手。まず1つ正解が出ましたね。
リディア:では後は…、選択肢順に確かめていくのが無難かしら。
犬   :まずは、広島黄金時代を支えた北別府投手。いきなりかつ意外ですが、この名投手にシリーズでの勝ち星がありません。
リディア:79年の近鉄戦、第1戦を任されながら黒星。80年シリーズでは抑え投手として登板し勝ち負けつかず。84年の阪急戦では、第2戦、第5戦で黒星。86年の西武戦では、第5戦で黒星。91年西武戦では、第3戦を6安打1失点に抑えながら黒星。
犬   :つくづく、最後の西武戦が惜しまれますね。余談ですがこの91年第3戦で、広島打線を完封したのが、現埼玉西武監督の渡辺久信投手。8回表に決勝ホームランを放ったのが、現ソフトバンク監督の秋山幸二選手でした。
リディア:7回表に、渡辺投手のショートゴロをポロリしたのが、野村謙二郎現監督だという事は
犬   :触れないでおきましょうよ…。そのポロリは得点につながらず、広島5安打、西武6安打。息詰まる投手戦を繰り広げながら、たった1球1打で明暗が分かれてしまった、北別府投手にとっては残念極まりない試合でした。
リディア:惜しまれるといえば、86年第5戦もそうよね。第1戦を引き分けた後、3連勝で王手をかけていた試合だったのよね。
犬   :延長12回裏、フォアボールのランナーを送りバントで進められたところで、津田恒実投手にスイッチ。その直後にライト前サヨナラヒットを放ったのは、なんとリリーフ登板していた工藤公康投手でした。
リディア:11回3分の1を2失点に抑えながら負けた事も残念だけど、どうやらこれで勢いが西武に移ってしまったのがもっと残念。その後広島は1勝もできず、シリーズ史上唯一の「第8戦」で敗れて日本一を逃したのよね。
犬   :まあ、それを言い始めると、引き分けた第1戦、2回表にデッドボールを与えていなかったら、とか、キリがなくなってしまいますけどね。
リディア:…確かに。
犬   :続いては、いてまえ黄金時代の立役者
リディア:猛牛黄金時代とか言いなさいよ。そもそも「いてまえ打線」ってもう少し後の事ではなかった?
犬   :阿波野秀幸投手ですね。シリーズ初登板は、89年巨人戦での第1戦。ここでは白星をあげましたが、加藤哲郎投手の「大した事ない」発言で火が着いてしまった巨人打線に、第6戦で完敗。
リディア:95年に巨人へ移籍、98年には横浜へ移籍して、ここでまた黄金時代を支えたのよね。
犬   :1シーズン限りの黄金時代でしたけどね!
リディア:この年の西武戦、最終第6戦にリリーフ登板して白星。シリーズ通算成績は、2勝1敗。
犬   :このシリーズで、横浜は4勝2敗で日本一に輝きました。
リディア:今のところ、日本シリーズに出て、日本一になれなかった事がない、唯一の球団ね?
犬   :2回しか出てませんけどね! それはさておき、横浜の黒星は、第3戦、4戦でのもの。第4戦の負け投手は、第1戦で勝ち投手になっていた野村弘樹投手。そしてもう1人の負け投手が、三浦大輔投手でした。
リディア:後のエースも、当時は入団7年目の3番手。第3戦で、2回3分の1しか保たずに降板。いっそ、チームがもう1つ負けていたら、2度目のチャンスがあったのかも知れないわね。
犬   :次は、野茂英雄投手。
リディア:この人は、そもそも日本シリーズに出ていないからねえ。
犬   :彼や石井浩郎選手が入団した90年から、近鉄は「失われた10年」に突入していたんですね。先述した89年の大逆転負け以降、野茂投手が退団して久しい2001年まで、近鉄はリーグ優勝から遠ざかっていました。
リディア:続いては、王ダイエーでローテーションの一角を担った若田部健一投手。
犬   :日本シリーズでは、99年中日戦の第2戦、2000年巨人戦の第5戦で、負け投手として記録に残るだけでした。特に99年は、チーム唯一の負け投手となってしまいましたね。
リディア:次の西本聖投手が勝ち星をあげている事は、もういいわね?
犬   :81年日本ハム戦の第2戦、第4戦、第5戦。83年西武戦の第2戦、第5戦と、ここまで5勝負けなしでした。しかし同83年の最終第7戦で初黒星がつき、87年西武戦の第2戦で2敗目を喫したのを最後に、シリーズ責任投手には名前が見られません。
リディア:次は、スポーツ平和党黄金時代
犬   :そっち方面の話はやめましょう!
リディア:江本孟紀投手ね。
犬   :おそらく、僕と同年代以下の方は、江本投手は阪神の主力だったと覚えているだけかも知れません。
リディア:だとしたら、シリーズにおいては論外扱いしてしまいそうね。
犬   :まあ、東映に入団したのが、僕が生まれた71年の事でしたから、致し方ないでしょうかね。早くも翌年には南海へ移籍して、13の黒星も喫しましたが16勝をあげて大成功。その年こそ南海はリーグ3位に終わりましたが、翌73年にシリーズ進出。
リディア:その巨人戦第1戦で、南海唯一の勝ち投手になっているのね。第4戦では負け投手になって、シリーズ通算1勝1敗。
犬   :この年が、いわゆる川上巨人V9達成の年。
リディア:江本投手の勝ち星は、いわば大巨人に報いたせめてもの一矢だったのね。
犬   :その後76年に、江夏豊投手などと入れ替えの、事実上2対5の変則トレードで阪神に移ったんですね。
リディア:さて続きましては、『このアニメが凄い!』ゲストコメンテーター
犬   :さっきから、僕よりずっと言いたい放題言ってますよね!?
リディア:奥さんの薦めで『ハレ晴レユカイ』をテーマソングにしようとして、球団に却下された事が記憶に新しい、巨人の西村健太朗投手。
犬   :シリーズ責任投手としては、08年西武戦での第5戦で勝ち投手になっていますね。今のところシリーズ通算1勝0敗です。
リディア:先発起用された今年は不本意な結果に終わってしまったわね。去年の怪我がまだ響いていたのかしら。
犬   :僕のように、西村投手がマウンドに上がっている間だけ巨人ファン、という人も少なくないと思いますので、立ち直って欲しいものです。
リディア:では次の投手。
犬   :「ピッチャー鹿取」は王監督の口癖だとも言われた、巨人のリリーフエース、鹿取義隆投手。巨人時代には、シリーズでの責任投手とはなっていません。
リディア:90年に西武へ移籍した後、「抑え役もこなす中継ぎ投手」に転身して、92年には38試合で10勝1敗16セーブの好成績も残したわね。
犬   :その92年ヤクルト戦、シリーズ初戦こそ延長12回裏に、代打杉浦享選手にサヨナラ満塁ホームランを献上して黒星を喫しましたが、同年第4戦で5回3分の2に及ぶ長い中継ぎを無失点で勤め上げ勝利投手。翌年、同じくヤクルト戦の第5戦でも勝ち星をあげています。シリーズ通算2勝1敗。
リディア:では最後。元祖「甲子園のプリンス」こと、定岡正二投手。
犬   :責任投手として記録されたのは1試合。西本投手が3勝を飾った、81年シリーズの第3戦で黒星を喫しています。これでケチがついてしまい、後に『とんねるずのみなさんのおかげでした』のヨゴレ役に。
リディア:なんという人生の分岐点!
犬   :馬券で負け続ける愚昧を極めし者、負犬山禎之丞の名の元にまでなってしまいました。
リディア:そうだったの!?
犬   :以上、今回の正解は、阿波野秀幸、鹿取義隆、西本聖、江本孟紀、西村健太朗の5投手でした。
リディア:それでは今日はこれまで。
犬   :お疲れ様でしたー。



posted by 負犬山禎之丞 at 21:49| Comment(0) | 朦朧堂、衒学の間 | 更新情報をチェックする
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