2009年07月14日

今日の解説 「ダーツ」

犬   :リディア先生! リディア先生っ!
リディア:あら負犬山くん。今度のアンサーアンサー大会は、予選と決勝とに分かれているんですって?
犬   :はい。予選期間が10日間って、どこまで登っておけと言うんでしょう…。
リディア:ねえ、上位5000人って、あなたから見て難しいものなの?
犬   :うーん。これまでは、参加総人数がそのくらいだったんです。だからきっと、ほぼ全員を通過させるつもりで設定されたんだろうと思ってました。…ですが、2日目の昼頃に覗いたら、もう6500人を超えてましたね…。
リディア:あらあら。
犬   :でも、こんなに急にアンサー人口が増えるものだろうかって思いますね。
リディア:2枚、3枚とエントリーさせてる人が、かなりいそうよね。
犬   :まあ、それならそれで、上を脅かしにくる人数もいないでしょうし…、とりあえず100階までは届きましたんで、あとは1日おきくらいに覗いてみるつもりです。
リディア:頑張ってね。このブログの代表選手なんだから。
犬   :だ、だ、だ、代表!?
リディア:では、解説を始めます。

  ダーツのゼロワンゲームで、1フレームの間に獲得し得ない点数。

   160 162 164 166 168 170 172 174 176 178

リディア:まず、ゼロワンゲームとはどういうものか、気になった人もいると思うけれど…。
犬   :戸惑わせてしまったら申し訳ないんですが、念のために限定しておいただけなんです。
リディア:ひとくちにダーツと言っても、遊び方はいくつもあるからね。
犬   :ほとんどの遊び方では、そのゼロワンと同じように加点しますけど、もし、僕の知らない、加点法が違う遊び方があったりしたら、また問題として成り立たなくなってしまいますから…。
リディア:そういうわけだから、ゼロワンゲームの説明は後回しにします。では、本論に入りましょう?
犬   :獲得し得ない点数を割り出すには、加点の仕組みを知る必要がありますね。そのためにまず、ダーツの的がどうなっているか、理解していきましょう。
リディア:図を用意できたらよかったのだけれどね…。大変そうだけれど、頭の中で描いてみて?
犬   :丸い的板は、中心の一部を除いて、放射状に延びた線で20等分されています。白と黒とで塗り分けられた、この20のエリア一つ一つに、決まった配列で1から20までの数が振ってあります。この数字が、エリアそれぞれの点数です。
リディア:次に、的の外周に1つ、それと半径のちょうど真ん中をぐるりともう1つ、幅の狭い輪が描かれているの。エリアの、普通の部分とは色分けされているわね。白く塗られたエリアなら、輪の部分は緑。黒ならば赤くなっているわ。
犬   :エリアの中でも、輪の部分に当たると、外の輪では点数が倍に、中の輪では3倍になります。それぞれダブル、トリプルと呼ばれます。
リディア:最後に、的板の中心にある円。ここはブルズアイ、雄牛の目と呼ばれるの。よく見るとこの部分も2つの同心円になっているのよ。
犬   :外側の部分をシングルブル、内側の部分をダブルブルと呼びます。本来シングルは25点、ダブルは50点ですが、取り決め次第でどちらも50点とされる事もあります。
リディア:近頃流行りのソフトチップダーツ機でも、ちゃんとゲーム開始前に選べるようになっているわね。
犬   :なお、フレームごとの得点は数字で記録しますが、1投擲ごとの記録をつける場合には、40点や60点とは記さず、D20やT20のように記します。以後はここでもそれに倣いますね。
リディア:ところで、弓道や射撃と違って、的の真ん中が最高点ではない事に気づいてくれたかしら?
犬   :20のトリプルを始め、19、18、17のトリプルまで、ダブルブルより高得点を得られる場所が4つあるんですね。
リディア:ゼロワンゲームに限らず、1つのフレームでは、投擲が3回行われるの。だから、1フレームの間に獲得できる最高点は、T20を3回決めた時の180点という事になるわね。
犬   :20点のエリアは、中心から真上に向かう扇形ですから、T20のエリアは、ほとんど水平な長方形に近い形になってます。ですから、20ヶ所のうちでは、もっとも3本揃えを狙い易いとは言えますけど…、初心者レベルでは、ダブルでさえ決まればラッキーですし、競技プロでも、狙えば必ずトリプルを決められるというものではありません。
リディア:エリアの縦幅は、ダーツの軸の太さと同じくらいで、とても狭いの。フライトと呼ばれる羽の幅まで考えたら、横に3本並べるのは至難の業よね。
犬   :羽とは言っても硬い素材でできてますからね。狙いはドンピシャだったのに、先に刺さったダーツの羽に弾かれてしまう事も、しばしばです。もし、右にちょっとでも逸れてしまうと、そこの扇形はたった1点。左に逸れた場合でも5点。意地悪な配置ですよね?
リディア:上下に弾かれたとしても、狙った点の3分の1しか入らないわ。だからこそ、180が決まったら、選手ばかりかギャラリーまで大盛り上がりするのよ。
犬   :CSのスポーツ放送で、プロの大会を放送する事があります。それほど広そうには見えない会場に、数百人ものギャラリーが詰めかけてますね。
リディア:みんなポップコーンやコーラを手にしてね。あと、贔屓選手の名前とか、なんだかよくわからない事とか書いた、大きなカード振り回したり。
犬   :そういう場では、的の脇に、そのフレームで何点入ったか読み上げる係がいるんです。T20が3回決まろうものなら、ワ〜ンハンドレッドエイティイイイ! って呻りながら叫びますよ。
リディア:さて、話が逸れたわ。…今回、クイズの選択肢にあげたのは、160から2つ刻みで178までだったわね。
犬   :まず、いちばん低い160点は取れるものでしょうか。…2通りあり得ます。まずは、T20・T20・D20の組み合わせ。
リディア:これは言い換えると、1投がダブルになった場合の最高点よね。つまり160点を超えるためには、3投ともトリプルでなければ駄目。という事は、必ず3の倍数になるのね。
犬   :もう1通り、ダブルブル・ダブルブル・T20でも160点になります。
リディア:ダブルブルに2投入ると、これが最高点。だからダブルブル絡みの場合でも、160を超すためには、2投はトリプルに入れないと駄目ね。
犬   :この場合は、選択肢にあげた数に届くためには、2投で110点を上回っている必要がありますから、T18・T19、T18・T20、T19・T19、T19・T20、T20・T20の5通りしかありません。このうちT18・T20とT19・T19とは同じ点になりますので、点数は4通りです。
リディア:よって獲得し得る点数は、まず3の倍数が162、165、168、171、174、177。
犬   :ダブルブル絡みでは、161、164、167、170。そしてもう1通り、最初に検証した160点。
リディア:以上により、選択肢の中で獲得し得ないのは、166、172、176、178の4通りね。
犬   :クイズの解説は以上です。
リディア:それじゃここからは、始めにお約束したゼロワンゲームの説明がてら、ポピュラーな遊び方をいくつかご紹介していくわよ?
犬   :いろいろとありますけれど、3通りに絞りますね。これだけ覚えておけば、不意にダーツバーなどに誘われたりしても困らないはずです。
リディア:いちばん初心者向けのものは、カウントアップと呼ばれる遊び方かしらね。
犬   :規定フレーム数の間、ひたすら点数を重ねていく遊び方です。的を外しさえしなければ、どこに入っても有効ですから、コントロールが未熟な人でもそれなりに遊べます。技術に差がある人同士でも、適切なハンデをつければ一緒に遊べますね。
リディア:そして、脱初心者レベルから競技プロの国際大会まで、もっともポピュラーな遊び方が、ゼロワンゲームなの。
犬   :カウントアップが、0点から始めて点数を増やしていくのに対し、ゼロワンでは、あらかじめ決めた点数から減らしていき、ちょうど0にしたプレイヤーが勝ちとなります。
リディア:最初の点数が、301点や501点、あるいは701点とか…、いずれにしても、下2桁が01だから、このように呼ばれるの。
犬   :いちおう、101点に始まり、200点刻みで1501点まで設定できるようです。とはいえ、よく遊ばれるのは301か501のどちらかでしょう。プロの国際ルールでは、501点が標準になっているようです。
リディア:もう一度思い出して? 1投での最高点は60点で、1フレームでは3回投げるのだったわよね?
犬   :501点ですと、最短3フレームで勝ちを決められます。これをナインダーツと呼びます。僕の主観では、ゴルフのアルバトロスにも並ぶ快挙ですね。
リディア:3投を3回繰り返して決める。このキリの良さが、パーフェクト感を引き立てるのでしょうね。だからこそプロルールでも気に入られているのだと思うわ。
犬   :この遊び方でも、基本的にはどこに入っても有効です。ただし、あと10でいいところで11以上に入ってしまったなど、ちょうど0にできなかった場合、バーストとなって、そのフレーム全体が無効になってしまいます。
リディア:投擲前に70点残っていて、2投の間にあと10点まで減らしたとしても、最後の1投でバーストしたら、次のフレームではまた70点からやり直し、という事ね。
犬   :なお、競技ルールではダブルクローズと言って、最後の1投はダブルの輪、もしくはダブルブルに入れなければなりません。
リディア:18点残しの場合、認められるのはD9だけ。S18でもT6でも駄目なの。
犬   :だから競技ルールでは、フレームを終えて残り1点になってしまった場合も、バースト扱いとされます。もっとも、競技プロはそうなるおそれのないように、中盤で点数調整しますけれどね。
リディア:最後に紹介するのは、クリケットという遊び方。
犬   :これまでの2つと大きく異なる点は、ルール次第では、的板の大半部が無効エリアになる事ですね。
リディア:必ず有効となるのは、ブルズアイ。あとは、20から1までのエリアのうち、大きい方からどこまで使うかを、プレイヤー同士で取り決めするの。一般的には、20から15までが有効とされるわね。
犬   :この遊び方では、有効エリアすべてに、3回ずつ入れてクローズさせるのが、第1の目的となります。ここで、ダブルやトリプルに入った場合には、それぞれ、2回、3回入った事とされます。
リディア:つまり真っ先にトリプルに入れば、そのエリアは1発でクローズできるのね。
犬   :クローズを終えたからといって、そのエリアを無視してはいられません。
リディア:自分がクローズさせ、まだ相手がクローズさせていないエリアに入れると、得点が入るの。もちろんこの得点は、エリアの数字と等しいわよ。
犬   :こうして得点を重ねる事が、第2の目的です。第2とは言っても、最後に勝敗を決めるのは得点の多寡ですから、クローズする事よりも重要ですね。
リディア:ここで例えば、あと1回でクローズできるエリアに、ダブルを入れたなら、クローズ完了させた上に、得点も入るの。
犬   :一方、クローズされてしまったら、同じエリアをクローズさせて、相手の加点を防がないといけません。
リディア:点の高いエリアを先にクローズされたら、急いで自分もクローズさせる。クローズされたのが低得点のエリアだったら…、自分が高得点エリアをすぐにクローズできそうなら、そっちを急いで、相手より効率よく点を重ねようとする手もあるわね。
犬   :こうしてゲームを進め、自分がすべてのエリアをクローズさせた時点で、点数で相手を上回っていれば勝ち。そうでなければ、全クローズはいったん見送って、相手が全クローズを終える前に、点数を上回らせないといけません。
リディア:先にクローズを完了されそうな時でも、点数で上回っていればまだ勝機は残っているわけね。
犬   :なお、プレイヤーが2人の場合はこの通りですが、3人以上の場合には、得点が自分に入るルールと、まだクローズしていない相手全員に入るルールと、どちらかを取り決めしておく事になります。
リディア:前者では、全員がクローズを終えた時点で、点数が高い順に、後者では低い順に、順位が決まるの。
犬   :…以上の3通りが、人気の高い遊び方です。他にも何通りかの遊び方がありますが、この3つと比べると、それほど遊ばれる事がないみたいです。
リディア:興味があったら、ダーツのサイトとか、Wikiとかを見てくれるといいわ。
犬   :…Wikiの方が詳しそうなんで、意地になって見ずに書きました……。
リディア:お馬鹿さん。…さあて、今日のクイズはどんなものかしら?
犬   :ジャンルは文系学問。形式は…強いて言えばタイピングでしょうか。

  耳なら「薄く切った肉」
  鹿なら「粗い」
  車なら「凄まじい響き」
  では、木なら?

リディア:……何これ?
犬   :クイズと言うより、なぞなぞですかねえ…。ヒントと呼べそうなのは3つ目でしょうか。
リディア:…ああ! なるほどね。
犬   :机上版の漢和辞典をお持ちでしたら、総画索引を最後まで見れば答えに行き着けるかと。
リディア:うんうん。言えてる言えてる。
犬   :降参させるのが目的じゃありませんから、もう1つヒントっぽいものを出しますと、最初に考えた問題は…

  4頭集まると、おしゃべりになる想像上の動物は何?

リディア:それは、普通の辞書には載ってないわ! …雑学としては、割と知られているかも知れないけれどね。
犬   :さて、答え…と言うより、問題の意味はおわかりになったでしょうか。そんなこんなで今日はお開きです。
リディア:お疲れ様でした。


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posted by 負犬山禎之丞 at 20:59| Comment(2) | 朦朧堂、衒学の間 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「薄く切った肉」だったんだ、あれ・・・
うちの電子辞書だと意味までは出ないので、謎の文字がいくつかあります。
あとこの問題からインスピレーションを得て、『俺の名前はリュウトウテツ。またの名をセブンドラゴン!』というキャラクターを考えたのですが、文字が出ませんでした。
文字が出たとして、何に使えばいいのかは解りませんが・・・
Posted by 鯛千代 at 2009年07月16日 00:42
辞書で引いても、いちばん最後に載っている意味ですけどね。

あと、文字が出なくても、尻丸出しの奴に二つ名として使ってもらえばいいと思います(おい)
Posted by 負犬山禎之丞 at 2009年07月16日 20:53
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