2009年07月07日

今日の解説 「O.K.」

犬   :リディア先生! リディア先生っ!
リディア:あら負犬山くん。あなたは、何をお願いしたのかしら?
犬   :千早さんのテンションが安定しますように!
リディア:そればかりね…。
犬   :アンサーアンサーでも七夕イベントが行われましたけど、予告バナーで短冊に書かれてた「刺客に会えますように」って物騒ですよね…。
リディア:会えなければ意味がないイベントだとはいえ、なんだかねえ…。あなたは会えたのかしら?
犬   :まさか。これまでを通しても、のべ3人くらいしか会ってませんよ。…でも、前に会ってみて知ったんですが、刺客ってCOMじゃないんですね。
リディア:…そのように説明されていたと思ったけど…。
犬   :え?
リディア:え、じゃないわよ。…それを知らなかったのなら、どうやって気づいたのよ?
犬   :や、いきなりブラボーされたんですよ。COMだと思ってた分だけ、酷くビックリしましたよ…。
リディア:…ずいぶんと目立ちたがりな刺客ねえ…。
犬   :それはそうと、この時期にはリアル世界でも、商店街やPTAなんかが音頭を取って、あちこちに短冊飾りますよね。
リディア:そうねえ。でも、留め方がなってないから、どこでも必ず何枚かは、雨風に飛ばされちゃうのよねえ。…子供達の願い事が泥まみれ。
犬   :うわあ、笑えません……。まあ、でも、短冊を見かけると、つい立ち止まって読んだりしません?
リディア:あら? あなたって子供好きだったの?
犬   :いいえ? 子供の書いたものが好きなだけですよ?
リディア:ふうん。
犬   :今年の、負犬山大賞に選びたいのは「でんしゃになりたい」ですねえ。
リディア:…そういう楽しみ方なのね…。

犬   :ではそろそろ、解説始めましょうか。
リディア:はいはい。…O.k.という言葉の成り立ちには、諸説あるけれど、Wikiを見てもらえば、どの説が本当っぽいか、みんな意見が合うんじゃないかしら。
犬   :all correct の書き間違い説が、どれよりも早く見られた事が、まず注目点ですね。
リディア:8代大統領ヴァンビューレンの出身地、Old Kinderhook との関係は、Wikiにある説明だったら納得いくわね。でも実は、この地名そのものが、現在の意味、用法の起源だとする説もあるの。
犬   :まったく説明がつきませんね。ヴァンビューレンの後援会…なのかな、民主O.K.クラブの活動とか、民主党がO.K.をスローガンに掲げていた事とかに因るとしても、民主党はこの1840年選挙で大敗してますから…、
リディア:ちっともOKじゃないわよね。もっとも、皮肉や風刺を好む気質がある人達だから、選挙で負けた旧権力を嘲っているうちに、常用語として普及していった可能性も否定できないけど…。
犬   :ネイティブアメリカンの言葉を借用したという説には、正直なところ反論できるほど知識を持っていませんが…、この他に普及した借用語が、現代米語に名詞以外でどれほどあるのか、アメリカ人に訊いてみたいものです。…他にこれと言ってないのであれば、たった1語だけ普及した、とするのは突飛ですよね。
リディア:他の情報サイトには、okay の略だなんて説も見られたけど、これは逆でしょう?
犬   :どうして4文字の単語を4文字に略さなきゃいけないんでしょうねえ。牧伸二さんの事を、まきしんと呼ぶより効率が悪い。
リディア:文章を書く時に、ピリオドで切られた縮約形を嫌って、1つの単語のように綴ろうとして生まれた形だと思うの。
犬   :以上により、僕達は all correct の綴り間違い説がもっとも妥当だと判断します。クイズの正解としては、all correct か oll korrekt、間を取って oll korrect 、いずれもよしとしますね。
リディア:…ところで、公にはスペルミスとされているけれど、本当は、わざとこう綴ったのではないかと思うのよね。
犬   :先ほど見ていただいたWikiの記事には、同様の例として K.Y. もあがっています。
リディア:know yuse の略となっているわね。後ろの単語は見た事がないと思うけれど、辞書を引いても無駄よ?
犬   :○○しても無駄、または、○○する必要はない、という意味の no use のミススペルです。…アメリカ人は、2世紀ほども前にKYって言ってたんですね。
リディア:それ、みんな思ってたはずだから、あえて言う必要はないのに…。
犬   :さて、all もそうですが、use は毎日の会話に必要な言葉ですから、綴りを知らないはずがない。…学校に行けなくて、習っていない人が、発音からの類推でこう書いたとするなら、逆に know と間違えるとは思えません。これも、わざとだと断言していいでしょう。
リディア:同じ発音をするのに、綴り方が違う言葉があるのはおかしくないか。そう指摘するために、ね。
犬   :ghoti、という言葉をWikiで引いてみて下さい。
リディア:これは、言葉遊びの域を出ない例だけれど、学問として英語を学ぶと、必ず目にする事柄なの。
犬   :貴族や知識人なら、キングズイングリッシュをきちんと使えて当然、と考えられていたイギリスでも、発音と綴りとがかけ離れている事に対する異議申し立てが起こったんです。戦争を経て、旧貴族の支配を断ち切ったアメリカでは、なおさらでした。
リディア:colour→color、epilogue→epilog、など、発音されない部分を削られた例も少なくないわね。
犬   :今となっては、ブログを blogue と書く人は、イギリスにもおそらくいないでしょうね。
リディア:それは、新語だから特別な例でもあるけれどね。
犬   :一方で「正しい英語」を使い続けている人の中には、今でも、O.k.と言われたりしてもわからない振りをする人がいるそうです。まあ、僕が学生の頃に講師から聞いた事ですから、今とはいっても10数年前ですけど。
リディア:…さて、解説はこのくらいでOKかしら?
犬   :あ、そうだ。…最近よく、オールOKと耳にしますけど、これは、以上の事を踏まえると、オールが重なってるってわかりますね。…だから間違いだと言うほど、野暮ではないつもりですけど。
リディア:そうよねえ。まあ、きちんとしてくれないと困る立場の人もいるけれどね。
犬   :では最後に、今日のクイズを出します。また積み重ねで済みません…。

  ダーツのゼロワンゲームで、1フレームの間に獲得し得ない点数。

   160 162 164 166 168 170 172 174 176 178

リディア:うわ…、また酷い問題を考えたわね。
犬   :規則や法則を知らなければ、勘で答えるしかありませんよね。忘れた頃にアンサーアンサーで問われる「実在し得るIPアドレス」みたいなものです。
リディア:でも今回は、あり得ない方を答えさせるわけでしょう? ちょっと意地悪過ぎると思うわ。
犬   :…やっぱりぃ?
リディア:萌え口調で言っても駄目よ?
犬   :はい…。まあ、興味のある方は、これを機にダーツのルールを調べてみてはいかがでしょうか、てな事で。
リディア:誤魔化しにかかったわね……。


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posted by 負犬山禎之丞 at 22:43| Comment(0) | 朦朧堂、衒学の間 | 更新情報をチェックする
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