2009年06月28日

鬼とネ申と買わなかった切符02

1日午後・降臨

律子:ところでプロデューサー? 今日はどうしてまた、これまで一緒に旅をした事がない私を連れて、和歌山にきたんですか?
犬 :んー、それはね、……あ、例えばあれ。
真美:り、律っちゃん! ドクリツしちゃってたなんて、真美知らなかったよ!?
律子:うわー、私も知らなかったわ…、なんて言うと思ったかい!
犬 :しかも芸能と保険との兼業なんてなあ!
亜美:亜美知ってるよ! こーゆーの、にそくのタワシって言うんだよね!?
律子:直してあげる気にもならないわ…。というか、私じゃないって言ってるでしょ!
犬 :さらに律子は他業種にも進出を計っていた!
真美:メチャスゴだね律っちゃん! マルチしょーほーだね!
律子:それは直さずにいられんわ! 多角化経営やん!
犬 :また律子は、武道館エンディングの後で韓国へ進出した際に、向こうの大企業とパイプを繋げてきていたんだ!
亜美:世界にまたがってる女しゃちょ→だね!
律子:ギャル文字でしゃべるんじゃないわよ! …あと、股にかける、の間違いなのかしら…。
犬 :言った通りで合ってる気がしないでもないな…。
律子:それにしても…、千早達から聞いてはいたけど、滅茶苦茶なこじつけっぷりね。…まさか我が身に降りかかってくるとは思ってなかったわ…。
犬 :災難みたいに言うなよ。
律子:ある意味、そんな生易しいものじゃないんですけど?
犬 :さらには、律子の手腕によって、実家の商店もこんなに大きくなった
真美:律っちゃん色のお店だー!
律子:…まだ続いたなんて……。それよりどうして、お店を写したにしては不自然なくらいに、お地蔵さんが写り込んでるんですか?
犬 :ネ申だから。
律子:これ、仏様やん!
犬 :日本では厳密に区別されません。
律子:…だいたい、ネ申って呼ばれてるのは、私自身じゃなくて声優さんでしょう?
犬 :日本では厳密に区別されません。
律子:話を大きくしないで下さい!
亜美:あっ! 見て見て! せいゆーさんのあだ名がついたお店があるよ!
律子:源しか合ってないじゃない!
犬 :若林さんだからな。SGGK的な意味で。
真美:ねえわんわん、せっかくだからここでお昼食べようよー。
犬 :うーん。確かに気を惹かれるなあ。
律子:何となく高そうだから駄目。
亜美:えー! 駅からメッチャ歩いちゃったから、超おなかすいたよー。
律子:さっき通ったローソンでパン買ってきた。
犬 :自らネタを振った! というかいつの間に!?
律子:はい、これで我慢しなさい。
真美:うー、律っちゃんのオニー!
犬 
律子:よくもまあ、全然関係ないネタを、一見自然に持ってきたわね…。
犬 :ちょっと自画自賛したくなった。…あと、ここまで歩いてくる道すがらに、ローソンがあったのは本当。
律子:ま、食事はともかく、ずいぶん歩かされたのは事実だわ。
犬 :駅から20分以上は歩いたかねえ。…本当は、この近くまで電車でくる予定だったんだけどね。
亜美:そだったの?
犬 :うん。和歌山電鐵という路線で、2駅か3駅ほどね。…ところが、乗り換えに迷ってた間に発車しちゃって、次のは30分待ちだから、だったらいっそ、ってね。
律子:まあ、ここにくるまでの時間で言えば、どっちもどっちよね。
犬 :最初は、2つ3つの駅を回るつもりで、フリー切符を買おうと思ってたんだけど、要らなくなったな。
真美:あ、それが、買わなかったきっぷなんだね?
犬 :そうそう。…で、この路線は、開通が1916年と、なかなか歴史があるんだ。でも、それから今までに5つの会社が経営を替わっているんだって。
律子:競合他社もないようですけど、それでも厳しいんですかねえ?
犬 :2006年3月に、南海電鉄から和歌山電鐵に替わる時の経緯は、ここで詳しくは触れないけど、興味深いものだったっぽいね。地元の人達がテレビに出て、新しい経営者を求めたりしたらしいよ。
亜美:へー。
犬 :今では、終点の貴志駅にいるスーパー駅長「たま」でも知られてるね。
律子:あ、聞いた事あるかも。
真美:律っちゃんだって、ローソンのスーパー店長だよね?
亜美:違うよ真美、コンビニ店長だよ。
律子:名誉店長です!
犬 :ところで、この路線で、和歌山駅から2つ目が、日前宮という駅なんだ。
真美:ニチゼングウっていうんだね?
犬 :1916年の開通時からあった駅なんだけど、開業してから17年間は、秋月駅だった。
亜美:にゃんと! んじゃ、律っちゃんが最初のスーパー駅長だったんだね!
律子:…それって、私を戦前の人だって言いたいわけ?
犬 :ま、待て律子! 亜美はただ、思いついた事そのまんま言っただけだと思うぞ? だから落ち着け!
真美:…亜美が、亜美が…、律っちゃんににらまれて石になっちゃったよ…。
律子:うわ大変! 参ったわね…。カッとなると、つい…。
犬 :石にしないで虜にしてくれよ、アイドルなら! だいたい、いつの間に邪視の力を!?
律子:…だって、ネ申だし…。
真美:自分でゆった!
律子:邪眼を抑えるために、眼鏡かけてるのに、どうも効かないのよ。…あ、もしかして、いつもずれてるからかしら。
犬 :意味ねえ!
真美:はやく助けてあげてよ!
律子:そうね。あとで、魔法が解けるように、ベッドの中で祈るから。
犬 :それまで待つのかよ! …しょうがない、神社に預けておこう。
律子:そうね、石像だからそれなりにありがたがってもらえるわよ。
真美:うう…、おそなえものもってきてあげるかんね、亜美…。
犬 :…というわけで、日前宮にきてみた。ここは昔から、紀州一の宮、つまり、いちばん大きくて大事な神社として信仰を集めてきたんだって。
律子:なるほど。この鳥居も、立派な石造りですねえ。高さ7、8メートルはありそうだわ。
真美:んじゃ、おまいりすんの?
犬 :いや、秋月神社じゃないから興味ないし。写真もいらないだろ。
律子:…わかりやすい人だわ…。
犬 :さて、鳥居からまっすぐ、1分前後のところに日前宮駅がある…けど…。
真美:……。
律子:何というか、詫びを感じる佇まいね…。通好みしそう、っていうのかな…。
犬 :さすが律
真美:わーわーわーっ!
律子:…どうしたのよいきなり? プロデューサーも、どうして青ざめたり、目を逸らしたりしてるんですか?
犬 :え、えーと…。何年か前までは、券売機もあって駅舎も建ってたらしいけど…、今は…、秋月駅じゃないから写真もいらないだろ。
律子:ますますわかりやすいわ…。ま、いいでしょう。
犬 :…ふう。
真美:ホッとしたね、わんわん…。
律子:それに、プロデューサーの石像を置かれても、神社も困るでしょうし。
真美:ば、バレてたっぽいよ?
犬 :有難みがなくて助かったのか、俺…。
律子:ところでプロデューサー、隣の駅の事には、気づいてますか?
犬 :もちろんだ。『魔法をかけて!』を得意とする律子ゆかりの駅の隣にあるのは、神前駅。
真美:あ、作曲家の兄ちゃん駅だ!
犬 :読み方は違うんだけどね。作曲家さんはコウサカ、駅はコウザキ。日前宮との駅間は1.5キロあるんだけど、開通当初はその辺りまで参道が延びていたのかも知れないね。今でも線路沿いに、まっすぐな道路が伸びてるし。
律子:もしかすると、神社の目と鼻の先にも駅ができた事で、神社に連なる道の役割が薄れて、代わりに結びつきが強まった駅が名前を変えたのかも知れないわね。
犬 :ああ、そうかも知れないね。
真美:んじゃ、なんでサイショは律っちゃんの名前だったの?
犬 :うん。まあ、もっと先に言うべき事だったんだけど、この辺一帯の地名が、秋月だから。
律子:だからね、事務所とかガソリンスタンドとか、あって当然なのよ。
犬 :そうなんだよね。他にも秋月自治会とか秋月郵便局とかあったけど、そこまで採りあげると、くどくなるかなと思った。
真美:あ、あそこに秋月薬局もあるね?
犬 :…さて、と。…ここを知ったのは、昔の路線や駅について書かれた本がきっかけだったんだ。隣駅の名前もあれだから、旧秋月駅をメインにしてこいつはいいネタになりそうだと思ったんだよ。
律子:ほほう?
犬 :でもね…、ゆうべネットカフェで軽く調べてたら、駅はもう、うら寂れてるってわかっちゃってさ…。
真美:ネタを呼ぶわんわんが、困っちゃってる!?
犬 :そこで新たに注目したのが、この辺に広がる「秋月遺跡」だ。
真美:や、やだよ律っちゃん! ミキミキみたいにどっかいっちゃやだ!
律子:そのイセキじゃないから。
犬 :なんでも、昔の土器などが大量に出土したとかなんとかで、この辺りで発掘調査が何度も行われたんだって。
真美:なんだ、そゆコトなの。さすが律っちゃんだね、古い
犬 :早まるな律子! 真美はまだ何も言ってない!
真美:そ、そ、そだよ? ゴメンね律っちゃん!
律子:何も言ってないのに、どうして謝るのよ? …大丈夫よ真美、あんたまで石にしちゃって、このプロデューサーと2人旅になるのも困るし。
犬 :よかったな真美。
真美:うん、わんわんがイヤな人だから助かったよ!
犬 :うわああん! いっそ殺せえ!
律子:で? その遺跡はどこで見学できるんですか?
犬 :それがねえ…、地図見たり、実地に歩き回ってみたりしたけど、どうも展示とかしてないみたいだね。
真美:ダメじゃん!
律子:…それじゃ、せっかくきたのに、これといったネタもないまま終わりって事ですか?
犬 :まあ、あれだ。さっきのローソンは秋月地区からは外れてるんだけど、あそこを、日本一秋月に近いローソンと認定する! とか。
真美:……イマイチだね…。
犬 :うん……。だがしかし、諦めずに探索を続けた結果、少しはサマになりそうなものを発見した!
真美:…秋月ネ申だー!!
律子:よくもまあ、そこそこ上手く隠れてますねえ…。
犬 :まったくだねえ。この看板を遠目に見かけた時、どうやって隠そうかと悩んだんだけど、いざ近づいてみたら、ただシャッター切るだけでよかった。青葉繁れる時期でなければ、こうはいかなかったよねえ。
律子:聞きしに勝るネタ体質だわ……。



posted by 負犬山禎之丞 at 23:44| Comment(0) | 徘徊録 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]