2008年12月15日

38と72と72な切符07

8日朝・なんだってアイドル

春香:おはようございます…、天海春香でふああ…。
犬 :喋ってる途中でアクビが抑えられなくなるのって辛いよな。…ただ今、10月8日、水曜日、5時25分。JR黒崎駅南口の空中歩道広場にいます。ちなみにフレンド黒崎店のすぐ近く。
春香:はわああ……。
千早:……まず電車に乗せて、寝かせてあげた方がよいかと。
犬 :そうだね…。でも…寝られる電車なのかどうかが、なあ…。
亜美:これから乗んのは、じぇいあーるじゃないんだよね?
犬 :うん。案内の看板に従って、地上階に降り、ちょっと離れたところの、筑豊電鉄「黒崎駅前」駅に行くよ。
春香:千早ちゃん…おんぶして…。
千早:どうして私に…は、春香っ! そっちは背中ではないわ!
犬 :…思わぬ展開だな…。
真美:パイタッチしたら背中だった、ってオチは、よくあるけどね…。
千早:どうして間違われるのかは訊かないで下さい、くっ!
犬 :…ほら春香、おぶさるなら俺に頼れ。
春香:ふあああい…。
亜美:アイドルがおんぶされてるトコ、誰かに見られたらスキャンダルかもだよ?
犬 :大丈夫だろ、まだこんな時間に人が…、うわあ! JR前はガラガラだったのに、駅前駅にきたらすごい人だ!
春香:私、地味だからバレませんよぅ……。
真美:は、はるるん?
千早:それにしても、本当に大勢…。それに、学生服姿の利用者が多いようですね。
犬 :体育会の朝練かなあ。…途中の「土手ノ内」駅近くに高校があるらしいんだ。なんでも今月中…つまり2008年10月に、学校名を含んだ駅名に変わるんだって。…それより、まずは春香を座らせてやらないと。
亜美:小さな電車にお客さんいっぱいで、イス足んなくなっちゃうよー。
犬 :そうだな。…えっと、ここでは切符が買えるんだよな…。
千早:ほら春香、電車に乗る時くらいは立って…
春香:う…ん……? うわあ! ちっちゃくてかわいい電車ですね!
真美:目が覚めたっぽい!?
犬 :…路面電車の車両をイメージしてもらうと近いかな。もっとも、車と併走して道路を走る事はないけど。
千早:2両編成であるところも、そういう感じがしますね。…と、なんとかみんな、座れましたね。…あら?
亜美:は、はるるん? どこー?
春香:プロデューサーさーん! この電車ホントにかわいいですね!
真美:ま、まだ外にいたの!?
春香:うー、まるで、961プロの事務所にいるハムスターみたいです!
犬 :知ってるのかよっ! いいから早く乗れ!
亜美:……。
真美:はるるんが乗るの待って、発車したね…。
千早:アイドルが電車を遅らせてしまっては、それこそスキャンダルだわ…。
犬 :まったくもう…。ほら、席、代わってやるから寝ておけ。
春香:そんな、長椅子ですけどいちばん前じゃないですか! 寝るなんてもったいないですよ!
犬 :初めて乗る列車で、その気持ちはよくわかるがアイドルがそれでいいのか?
春香:アイドルも大統領も関係ありませんよ! ♪いっちばん前は 特等席っ!
犬 :いや大統領がいちばん前はセキュリティ上の問題が…。
春香:どんな景っ色が見えるかなっ!
犬 :聞いてないっ!
亜美:はるるんの、しられザルいちめんがみえちゃったね…。
千早:おそらく、事務所まで電車で片道2時間かかるという境遇が、こうさせてしまったのでしょう。
犬 :人にもよるだろうけど、俺も車窓の外を眺めてると飽きないクチだからな…。
春香:うわっ! なんにも見えなくなっちゃいましたっ!
真美:そりゃ、まだ真っ暗だもん…って、うわっ!
千早:…これは…、凄い…靄、でしょうか…。
犬 :本当だね…。線路脇の壁の、すぐ向こうがもう見えない感じだ。
春香:どっ、どこに線路があるのかも見えませんよ!? わあ、なんだか銀河鉄道みたいですねっ!
犬 :言われてみればそうかも…。しかしテンション高いな…。
亜美:この電車で、ドコまでいくの?
犬 :終点の「筑豊直方」まで、31分の旅だね。この漢字で、地名はノオガタと読むんだけど、車内アナウンスではナオカタと読んでいたように聞こえた気が…。JRなどではノオガタでいいみたいだね。
春香:プロデューサーさん見て下さい! 雪歩の駅がありましたよ!
真美:…ああ、そゆコトね。
犬 :ちなみにこの写真は、後日再訪して撮りました。車内で精算する路線なので、降りて撮って、また次のに乗るという事ができないから。
千早:あの混雑で、車内から撮るのは迷惑ですしね。
亜美:ねえねえ、おとなりの「あのお」って、ゆきぴょん言いそうだよね?
犬 :あー、そういうアプローチもあるのか。
春香:じゃ、まだ他にあるんですか?
犬 :うん。その、あのお、を漢字で書くと、こう
春香:穴に生きるなんて、雪歩そのものですね!
千早:さすがにそれは失礼だと思うわ…。
犬 :しかし、写真からわかる通り、この名前ながら地下駅ではないのが残念だ!
真美:つめがあまいね!?
春香:でも、靄でちっともわかりませんでしたけど、高いところ走ってたんですね。
犬 :ここは、ね。萩原駅は地上駅…まあ、高架駅と区別してそう呼ぶ事にするか…。それでね、車内で精算するから、駅には券売機もないし改札もないんだ。
千早:では、駅員の方もいらっしゃらないのですか。
犬 :うん。だから出入り自由だよ。写真撮りに寄った時には朝の8時過ぎでね、電車使わない女子高生達が待ち合わせ場所にしてたよ。屋根とベンチとがあって、ちょうど具合がいいんだろうね。……余談だけど、穴生駅の近くでこんなの見つけた。黒崎駅の周りにもあったんだけどね。
春香:きっと利子が8.6%なんですね!
千早:そんなの嘘よ! 信用できないわ! くっ!
犬 :…なんか今日は普段の千早っぽくて安心するなあ…。

亜美:はーい。筑前直方駅で降りたトコでーす。
千早:とうとう、終点までずっと靄の中でしたね。
犬 :うん。この辺りだけなら、遠賀川(オンガガワ)が近いからかな、とか思うだろうけど、ずっとそうだったからな。何が原因なんだろ。
真美:いっつもこうなのかもね。
千早:時期的なものもあるのでしょうか。
春香:…ところで、これからどうするんですか? 周りになんにもなさそうですけど。
犬 :次に乗る列車の駅が、若干離れてるんだよ。ま、乗り継ぎ11分あるから余裕だろうね。たぶん、考えてダイヤ組まれてるだろうし。
春香:早くいって、いちばん前に乗りましょう!
犬 :は、春香、走るな! 俺だって地図見ないと道知らないぞ!
……
……
……
………
犬 :ギリギリセーフだった!
千早:…結構、離れていましたね…。
亜美:迷ったりしなかったからよかったけど、危なかったっぽいね…。
春香:みんなーっ、早くーっ!
犬 :何が春香を駆り立てるんだろう…。
真美:ジムショのアイドルって、みんなテツっぽくなっちゃうのかな。
千早:私はそうでは…、まあ、アイアンブレストだけど…。
犬 :……。
春香:今度の電車は、普通の大きさなんですね。
犬 :元がJRだからね。
千早:そうなのですか。
犬 :国鉄時代からあった3路線が、1989年10月1日付けで、いわゆる第三セクター「平成筑豊鉄道」へ移管されたんだ。
春香:私が生まれた年ですね!
犬 :アーケード稼働年、2005年から遡るとそうなるね。まあ春香には言うまでもないだろうけど、89年は平成元年だ。
亜美:この電車ではドコまでいくの?
犬 :JR日田彦山(ヒタヒコサン)線との乗換駅、田川伊田までだよ。…うん、今度も30分ちょっとになるね。
千早:起点の直方駅が、JR筑豊本線との乗換駅でしたね。2つの路線を繋ぐ路線だけに、廃止にはならなかったのですね。
犬 :とはいえ、JRが要らないと言った路線には違いない。今の経営状態までは知らないけど、立て直しが効いてるといいね。…ちなみに、平成筑豊鉄道に移管された3路線とは、まずこの、直方から田川伊田までの「伊田線」 その途中「金田」から、JR日田彦山線と後藤田線とが交わる「田川後藤寺」までを結ぶ「糸田線」 そして田川伊田から、九州東岸を南下するJR日豊本線の「行橋(ユクハシ)」へと繋がる「田川線」だね。
真美:ふーん。
犬 :筑豊鉄道の管理になってから、土地の伝承を踏まえた「今川河童」 漱石作品の主人公が生まれた地である事に由来する「東犀川三四郎」といった名の駅を設けた事でも知られている。「源じいの森」という駅もあるけど、これは近くにある自然学習村の名前を使っただけで…、まあ、それでも気になる名前ではあるね。
亜美:どんな人なんだろね、源じい。
犬 :施設のサイトで説明があったよ。近くで多く観られる「ゲンジボタル」 施設が所在する村の花を土地の言葉で呼んだ「じいばば」 あとは村の7割が森だから、だって。
春香:そこも通るんですか?
犬 :残念ながらそれらは、田川伊田の先なんだよね。…まあ今じゃ、日本一長い事で知られる「南阿蘇水の生まれる里白水高原」を初め、ユニーク駅名は珍しいものでもなくなってはいるけど、実際に近くまで来て、立ち寄れないとなると、いつか機会があるといいな、と思わされるね。
千早:…駅名もユニークですが、…この…吊革も…。
犬 :……やっぱり気になるか。吊革のバンドを保護するカバーに、路線のマスコットキャラクターが描かれているのはさておき、1本ごとに違うメッセージが書いてあるんだよね。
春香:あ、本当ですね。
千早:広告らしいものは、まあいいのですが…。
真美:んと…「今日のあなたはツイてます! 大丈夫!」とか書いてあるよ?
犬 :毎日乗る人だっているだろうに…。
亜美:それよかこっちだよ! 「ときめきファクトリー ときめきメモリアル2倉庫」だって。…倉庫って…。
犬 :…俺さ、混んでいようといまいと、他の人がいるところを撮りまくるのって、お行儀が悪いと思ってるのさ。…だから、我慢してきたんだけどさ、…こう、…もの凄い無念を覚えるのはなぜだろう…。
春香:プ、プロデューサーさん? 今、アナウンスのテープ、駅の名前を噛んじゃってませんでしたか?
犬 :…俺にもそう聞こえた。
千早:何と言いますか、その…、不思議な電車ですね、いろいろと。
真美:……………ねえ、わんわん。今アナウンスのお姉ちゃん、ミキミキの名前呼ばなかった?
犬 :ん? ……ああ、この駅名、ホシイって読むのか。
春香:「糒」…難しい字ですね…あ、米へんに、備えるって考えると簡単かもです。
千早:確か、昔の非常食をそう呼んでいたと思いましたが。
犬 :まさにその通りの字だよね。…練り固めた米粒を、薄くして短冊形に整えて、乾燥させて保ちをよくしたものだよね。
亜美:そうなんだ。
犬 :飯って字は、人の名前なんかで「イイ」とも読むだろ。それを乾燥させる、つまり干すから、干し飯。
千早:あ、なるほど。
犬 :もちろん非常食でもあったけど、旅人や猟師、戦に行く兵士なんかには、携帯食としても重宝されていたらしいね。
春香:今だったら、お出かけの時はおにぎりとかですけどね。
犬 :うん。ゆえに、ホシイ美希がおにぎりを好むのは、日本の食文化に裏付けられた必然だったと言えるね!
真美:そーだったんだ!
千早:あの子…ただ者ではないとは思っていましたが…。
春香:え? え、え? 今の、笑うとこじゃないの、千早ちゃん?
亜美:はるるんも気をつけないと、わんわんとお出かけしてるうちにヘンな人になっちゃうっぽいよ?

犬 :…さて、田川伊田で下車した俺達は、乗り継ぎ待ちの時間が10分と少しあったので、軽く周りを散策…と思ってたんだけど…、
春香:まだ靄が晴れませんね。
千早:気のせいでしょうか、黒崎にいた暗いうちより、また少し寒くなったように感じるのですが。
犬 :実際そうかもね。徐々に標高が…まあ、劇的に気温が下がるほどじゃないだろうけど、高い方へきたんだ。この辺は、田川市の中心をなす辺りだけど、これから2駅で、また山がちの土地に入る事になるんだ。
真美:小倉とかは海の近くだったのに、1じかん半電車に乗ると山なんだね。
犬 :小倉から日田彦山線でまっすぐくれば、1時間強で来るらしいよ。
千早:…そういえばプロデューサー、乗り放題の切符を持っていながら、ここまでJRを使わずにきたのはどうしてなのですか。
犬 :ああ、それは単に、ネットで調べてみたら、黒崎からいちばん早く着けるのが、あのルートだったからだよ。…それはそれとして、この靄では散策するのもアレなんで、さっさとJRのホームにきて、7時3分発の小倉行きを待っているところだ。
亜美:お客さん、けっこーいっぱいいるね。
犬 :小倉辺りの学校や会社にいく人達だろうね。もう普通にそんな時間だろう。
千早:ちなみに、こちらが7時前の様子です。向こうに写っているのが、平成筑豊鉄道の駅舎とホームです。
春香:これでも、朝よりは晴れた感じなんですよ。
犬 :まあ、靄がかった景色を撮ったように見えて、実は向こうのホームに、この時期ながらラフタイムスクール&キュンキュンメガネな女子高生がいたから撮ったんだけどね。
真美:写ってないじゃん!
犬 :写ってたらブログに貼るわけにいかないだろ!
春香:ほらほら、真美もプロデューサーさんも、電車きちゃいましたよ!
犬 :それじゃ、女子高生に別れを告げて、今日の最初の目的地へ乗り込もう!
千早:ここにも、女子高生が2人いるのですが…。



posted by 負犬山禎之丞 at 23:02| Comment(0) | 徘徊録 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]